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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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「手に職を持つ」ということ

「手に職を持つ」とは、進学時や就職時によく聞く言葉ですね。
しかし、現代ではもう死語となってしまったのでしょうか、あまり聞かなくなったような気がします(あくまで個人の見解で、、、)。

技術を身に付けていると一生苦労せず食べてゆける、と私の世代では言われていましたしよく耳にしました。
コンピューターが、それほど身近には普及していない時代ですから、こういう事を言うのは当然のことでした。

コンピューターがより身近になり、且つパーソナルに使いこなせる世の中では、「手に職を持つ」という意義はあるのか???

ひとつには、コンピューター自体を操ることはスキルであり「手に職を持つ」ことになっていますね。
一方では、過去より引き継がれている技術、つまりは”アナログ的”な技術のスキルは、果たして「生業としての職」となっているのか。

おそらくですが、アナログ的スキルは必要なくなることはないと思っています。
また、デジタル的スキルはハード側の技術進歩により、より進化発展してゆくものと思います。
つまりは、”アナログとデジタルの住み分け”が今後なされるだろう、という事です。

デジタルでメタな世の中と、リアルで感触のある世の中、その両方を都度選択し都度スキルを活かしながら生業を成してゆく、ある意味ではデジタルとアナログの統合のような技術世界がやってくるように思えます。
(まあ、かなり希望・願望が入っていますが、、、、)

自分の感覚・感触の表現をする手段・手法は、デジタルでゆくのか?はたまたアナログでゆくのか?
そういう事ではないか、と考えます。
あくまでも、表現する行為には変わりないわけでして、自身の感覚に合う手段を取れば良いのかな、と。

自由におおらかに表現できる手段が沢山ある、という視点を持てばとても良い時代でありステキな時代でもありますね。

# by sketchpers | 2024-09-23 17:46

表現することは楽しいこと

タイトルの通り、思ったことや感じたこと、そして考えていることを表現することはとても楽しいことですね。

その手段が、声だったり身振り手振りだったり、文字を使ったり絵を描いたりと、、、、。
自分が表現したものは自分そのものですから、自分自身をミラーリング(鏡効果)して客観視することもできます。
また、当然ながら相手という対象があってのコミュニケーションでもあるわけです。

まさに、コミュニケーションスキルのひとつとしての「絵を描く」は、視覚的に訴え理解力も大きい伝達手段です。

現実には存在していないものを「ある形」にして見せることは、創造性ある行為であります。
そういう表現力=伝達力ができることは楽しいことであり、またそれを活用して社会に貢献できることはとても意義があります。

”芸は身を助ける”とは古からある諺です。
手描きで表現できるスキルは、まさに”芸”そのものです。

芸によって、より豊かにより美しくより楽しい人生を表現してゆかれる創造者が、ひとりでも多く現れることを願うこの頃です。

# by sketchpers | 2024-07-01 18:46

プレゼンもコミュニケーションが必要で、、、

建築業界は、特に住宅産業は、受注はおろかお客様の獲得は厳しくなってきているようです。

新築着工件数は年々下降となり、家を建てようとするものの金額が高くて中古物件へと流れてゆく傾向ですね。
ましてや、年収が上がる見込みがない中では、住宅ローンも組みずらく、金利の上昇も結構な打撃となってきます。

そのような中で、貴重なお客さまと巡り合えたチャンスを活かすため、プレゼンには大きな期待と熱量をもって対応することとなります。

そこで注意したいことは、、、、

1:タイムパフォーマンスを考慮したプレゼンでお客様に負担をかけない。
  何事も段取りよく、話さなくとも伝わるプレゼンシート(図面関係などの書類)としてまとめ、
  話す内容は簡潔に、を心がける。

2:希望や要望そして心の奥にあることを引き出すには「形に表現して」あげる。
  プレゼンやヒアリングでの肝は、やはりコミュニケーションですね。
  しかし、長々とお話しを展開させるだけならばお客様の時間を奪い且つ負担となり、本当に
  希望などが伝わったのかとお客様は不安になります。
  そこで、様々な希望などを”その場”で「こういう事でしょうか?こういう感じではいかがで
  しょうか?」と目に見える形としてお客様に見せると、大きな信頼を得ることができ且つ
  記憶に残ることとなります。

さて、上記「2」で発揮させるのが「立体表現スキル」です。

お客様のモヤモヤしたイメージを具体的に展開させられる立体表現スキルは、お客様にとっては衝撃的です。
そして、立体化された形を見て「いい、違う、好き」などの反応をみながら、さらにお客様とコミュニケーションを図りながらより親密なお打ち合わせが”短時間”で可能となってゆきます。

「家が出来上がるまでは不安だ。」というお客様の気持ちをできる限り小さなものへ、そして少しでも安心できるように「このような感じになります!」といった具体的な形(立体表現したパースやスケッチ)を何枚も提示するのが何よりの対策です。

お客様の信頼と安心を勝ち取り、受注を勝ち取るひとつのスキルとして「立体表現スキルによるコミュニケーション」が大切であることが、今後さらに見直されてゆくものと思っております。


# by sketchpers | 2024-06-20 10:47