SNSを見ていると、ショート動画で海外事務所の方々による「手描き図面(平面図や立面図)」がよく出てくる。
欧州系の事務所とみられる方々が、A1サイズからA2サイズほどの用紙に平行定規を使って描いているものだ。
デザインスケッチ的なものやアイデアスケッチといったものを描いている動画はよくあるし、現状の作業に於いては必須のスキルでもある。
ラフ感覚でパースを付けてイメージを作り固めてゆく作業である。
図面となるとやはり今やCADの方が、、、と思うところもあるのだが、手描きで描かれた平面図や立面図には”陰影”が表現されていたり、線の表情が実に美しいと感じ、とても2次元表現とは思えない”立体感”が伝わってくるものだ。
CADがなかったころは、当然ながら日本も含め世界中では図面等は手描き表現されていた。
職人技となると、芯0.5のシャープペンシルで実線・寸法線・仕上げ線などの多彩な線の太さを描き分けるといったことができており、ぞの図面たるやそれだけで芸術品として見れる立体感ある惚れ惚れする仕上がりとなっていた。
「どのような意図でどのような空間や建物を創るのか?」がその図面から自然と伝わってくるものだった。
そういったスキルが、まだ欧州ではしっかりと残っており表現されていることに、羨望と嫉妬を覚えるものです。
効率ばかりが優先されている現状では、ある意味では”非効率的”に映る手描き表現は前時代的スキルとして今や必要とされず忘れ去られてしまっている。
と同時に、「何か大切なもの」も置き去りとなり忘れ去られているようにも思うのだ。
モノ作りはやはり”手仕事”であるのだ、と思うのです。
この基本中の基本は、いつの時代になっても変わらないと思う。
道具とスキルを上手に使うこと、、、しっかりと俯瞰しながらそれぞれの立場で活躍していってほしい、そう願うものです。