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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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めざせ「遠山の目付け」のスケッチパース!

昨日は、第3期生(12月度)のスタート配信日でした。
さて、今後の日記の内容に関しまして、講座の各回のねらいにつきましては今まで通り(第1期生:10月度生への配信日)に、その内容を銘記させていただきます。
従いまして、まことにお手数ですが第2期生(11月度正)以降の受講生の方々は、日記の日付を繰り上がって見ていただき、ご確認いただきますようお願いいたします。

日記の内容は、基本的にはスケッチパースに関するものがメインに変わりはありませんが、もう少し幅を持たせた内容にしてゆこうと思っております。
「日記」というよりも「ブログ」的になる傾向のものもありますが、この日記を読んでいただいた皆様にとって”いい拾いものをした”と何かひとつでもそう思っていただけるものに出来ますよう、なるべく更新も増やしていきたいと思っております。


私は合気道をやっているのですが、私がボーっと景色を眺めていた時にご指導いただいています先生がこのような事をおっしゃっておりました。
「西洋画には”消点(VP)”があるが、日本画にはそういった消点というものはない。これは、合気道でいう”遠山の目付け(景色を1点で見るのではなく全体として捉える)”と同じである。」といったものでした。

確かにそうなのです。
日本画には、平面的でありながらどことなく奥行や空気感を感じ、それでいて自然に馴染む感覚があるんですねえ。特に襖絵は、四方閉め切っていても何故か障子を開けて庭を眺めている感覚があります。不思議なものです。

日本画や浮世絵を見た西洋の画家たちは、こぞってそのノウハウを自身の絵画に取り入れていったのはいうまでもありません。

こういった現象は、絵画の世界だけではありません。
京都「平等院」を見て、そのシンメトリーの美しさと自然との共存そしてオリエンタルな影響を受けて建った建物が、フランクロイド・ライト設計の旧帝国ホテルでした。
また、金閣寺の在り方(建ち方)も同様、「遠山の目付け」のごとく建物と庭と池そして空までも取り込んだ”全体美(統一美)”があります。

西洋のように、お城を引き立たせるために、印象の消点(VP)となる位置にお城を建てたりアプローチを演出的に作ったり庭を幾何的に作ったり、といったことをしていないんですね。
あくまでも、”お互いが活かし合って”存在していながらも主・従があり「全体として」そこに”在る”のが世界に誇れる木造日本建築でした。

スケッチパースは消点(VP)をとってはいますが、「遠山の目付け」のあるスケッチパースが描けたらどんなにうれしいことだろう、と日々合気道と共に精進しています。
どんなスケッチパースになるんでしょうねえ・・・?
by sketchpers | 2008-12-03 21:45