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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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スケッチパースは自由です

今日は、スケッチパースに関わる私の経験談をお話いたします。

パースを描くことに慣れ、自分なりのプレゼンテーションが出来るようになった頃、「手書き」の良さを取り入れてお施主様とお打合せをしておりました。

やはり住宅だけに、「手書き」の持つ様々なイメージが好評であり、お施主様のうけもよく喜んでいただき、打合せもお互いの認識の”ズレ”もほとんどなく竣工を迎える、といった具合で進んでいけました。

いつものように、「手書き」のスケッチパースをあるお施主様にお見せいたしました。
すると、少し怪訝そうな顔でこうおっしゃいました。
「我が家は、このような”雑な”感じになるんですか?」・・・・・・・・・・返す言葉に困りました。
決してプランが雑多なものではありません。お施主様が気になさったのは、スケッチパースの”線”そのものだったのです。

おそらくそのお施主様とって、「手書き」のスケッチパースは”味がある”ものではなく、何か適当に描いてきたものを出されたという印象を受けたのだと思いました。

そこで、次回のお打合せの時には「手書き」のスケッチパースではなく「全て定規の線」で描いたスケッチパースをお持ちいたしました。
すると、お施主様の反応は前回のものとは違いしっかりとご覧になっていただきました。
また、お打合せの中で変更の確認として描く「ポイントスケッチパース」も、いつもなら「手書き」でお見せするのですが、そのお施主様の場合には鉛筆でラフにパースを起こして定規を使ってインキングしてお見せすることで対応いたしました。

確かに「手書き」のスケッチパースには、それなりの訴求力があることは事実です。
しかし、人によっては同じものでも全く違った印象を持たれ、逆に私達の意図する所が通じないということがあることを学びました。

また、「手書き」のスケッチパースにこだわることなく自由にそして臨機応変に対応する技術と心構えが大切だ、ということも学ばせていただきました。

「手書き」のスケッチパースが描けるということは、それだけで貴重な財産だと思います。
そして、「手書き」のスケッチパースが描けるからこそ”定規”や他の画材を使ってスケッチパースが描ける柔軟性が出来るのだと思いました。

「スケッチパース」は自由です。自由に描いていいんです。
自分らしく描いていいんです。
表現方法も、ひとどおり描けるようになったならば様々な表現に挑戦していただいて、自分らしいスケッチパースに持ってゆくことが大切なことなのです。

こうして、スケッチパースが大きく広がってゆくことを切に願っております。
そして、皆さんが編み出した「独自のスケッチパースの描きかた」を私も学ばせていただきたいと思っております。
by sketchpers | 2008-12-06 22:33