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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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サラサラっとスケッチパースを描く”極意”ってね・・・

今日は、少し具体的なお話をいたしましょう。

そうです。サラサラっとスケッチパースを描く”極意のひとつ”のお話です。

といいましても、やはり大前提にあるのは「一度はきちんと学んでいただき描き方を理解すること」は、当然のことであります。
まあ、キャッチコピー通りの「習うより慣れろ」のように、”手を動かすこと=描くこと”なのですが、これはあくまでも基本中の基本の話です。

「ん~。極意となると、沢山練習して何枚も描かなくてはたどり着けないことなのかな?」、と不安がることではありません。
そもそも「極意」とは、”やろうとすれば誰でもができるもの”をいうものだと、私は思っております。
極めた達人や一子相伝のような、何か特別で特殊なものであること自体がなにがしか”うさんくさい”感じがします。

では、「スケッチパースの具体的な”極意”とは・・・。」、なんでしょう?

実に簡単なことなんです。それは・・・・・

       「力まない」、つまりは「ゆるみが大切」

ということです。
サラサラっとスケッチパースを描くには、”力んではいけない”んです。

「線がうまく引けなくなるから・・・?」、そういうわけではありません。
「ようし、今からスケッチパースを頑張って描くぞう!と思ってはいけないわけ?」、ということでもありません。

「力み」というエネルギーは、せっかく持っている本人の能力を発揮しにくくしてしまうものです。
同様に、「緊張」も同じことが言えるでしょう。
(”「力み」や「緊張」といった”ストレス”をバネに最大効果を上げる、といった話もありますが、これはそういう訓練があってできるコントロール法の一種ですから、そう単純な話ではありませんね。)

逆に「ゆるみ」というエネルギーは、無尽蔵なエネルギーです。
そして、限りない”創造性”を生んでくれます。

このような経験はございませんか?
会議をやっても机の上で一人いくら考えてもいいアイデアが浮かばなかったのに、「あ~、今日は疲れたなあ~。」と言って入ったお風呂の湯船の中でふと「あっ!!!これだ!!!」と瞬間的に湧き上がってきた、といったこと。
「ん~、気分を変えようっと。」といってトイレの便器に座りフッと一息入れた時に「おっ!そうだ!これだ!!」、ということ。
電車の座席に座って、電車の揺れが気持ちいい感じになってきた時に「んっ?これいいじゃない?!」、なんていうこと。
(逆に、いいアイデアを狙ってお風呂に入ったりトイレに行ったり電車に乗ったりしても、それは「力み」の行為ですから期待できないでしょうねえ~、たぶん。)

「力み」は”守り・構え”ですから、どうしても心も体も緊張し”硬く”なってしまっています。
また同時に、”枠”を自分なりに作ってしまっていますから、そこからなかなか自分を自由にできなくなってしまいます。つまりは、”表現が小さくなってしまう”こととなり、伝えたいことの半分も伝わらなくなってしまいます。

「ゆるみ」は”受動・ありのまま”ですから、何でもありです。
自由に表現していいんだと自分自身がようくわかっていますから、”表現の広がりは無尽蔵”です。
またそのような状態は、回りの人にもシンクロします(影響します)から、伝えたいこと以上にお互い同士でよい方向に膨れ上がっていくものです。

「力みのない動き」を見ると、感動しますね。
日本舞踊や能、浮世絵や書道や茶道や武道など、日本文化は「ゆるみの文化」だったのではなかろうか、と思います。また、満開の花びらが風にあおられ散りゆくあるがままの桜の花に、世の無常とはかなさを”めでる”ことができるのも、「ゆるんでいる」からこそ今という時をあるがままに受け入れられる、といった文化が培われてきたのだと思います。

サラサラっとスケッチパースを描いている方が近くにいらっしゃるようでしたら、ようくその描いている方をご覧になってみてください。
手や手首、腕、首、背筋、顔そして何よりその方が発している雰囲気に、「力み」は感じられないと思います。

「心も体も”ゆるめ”て描く」、これがスケッチパースを描く”極意”のひとつです。

「でも、自分が緊張しているかわからないし、ゆるんでいるつもりでももしかしたらゆるんでなかったらどうなるのかな?」、という疑問があるでしょう。

誰にでもできる「ゆるみ」の状態の作り方をいくつか銘記しておきましょう。
(これは、色々な場面で役立ちますよ。)

(1)深呼吸:先ず”吐く”ことを意識してゆっくり吐いてください。そして、吐けば自然に”吸う”ことができます。吸う時もゆっくり吸ってください。この深呼吸を、3~5回行ってください。

(2)なで肩を作る:「力んでいる」と肩に力が入り肩が上がってしまいます。その状態は、首や肩甲骨あたりや背中そして腰も力んでおり緊張状態になっております。ゆっくりと首を回したり、ゆっくりと肩の上げ下げをやったり、立ちあがって前屈や反りで背中や腰を伸ばしたりします。ゆっくりと行うストレッチ、と思っていただくとよいです。
(3)何も考えない:楽な姿勢(イスに座る、あぐらをかく、仰向けに寝る、うつ伏せになる、など)で、目を閉じ何も考えず、ただただ頭の中を真白にします。始めは色んなイメージが湧いてきたりしてなかなか頭の中を真白にする事ができませんが、「頭の中を真白にするために色々なものを吐き出しているんだな。」くらいに思い、それに囚われずに頭を解放(休める)させててください。

これで、「あ~っ・・・。」とあくびがでてきましたら”ゆるみモード”に入った証拠です。

スケッチパースを描く”極意”といいながら、随分と領域の違う話にとまどわれたのではないでしょうか。
しかし、実はサラサラっとスケッチパースを描くにはこの「ゆるみ」が大切なんです。

サラサラっとスケッチパースを描いている方の状態はこうなっています。

「頭の中ではすでに明確なスケッチパースがイメージできており、白い紙を見ると頭の中にあるスケッチパースを投射し、それを手(ペン)がなぞる」といった状態です。
この一番肝心な「頭の中での明確なイメージ」を作るには、”ゆるみモード”が大切なんです。
ゆるんでいるからこそ、”創造性”が自由に頭の中を駆け巡れるわけなんです。

どうでしたでしょうか?
目が点になってしまったでしょうか?

しかしながら、本講座を受講されてゆくに従いこの内容のことがご理解できてゆくと思っております。

「力」はいりません。「力」の時代は終わりました。
「ゆるみあうこと」が、これから大切なことのように思えます。

スケッチパースを通して、様々なことを吸収していきましょう。  
by sketchpers | 2009-04-16 17:51