人気ブログランキング |

手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

sketchpers.exblog.jp
ブログトップ

設計士・デザイナーの今後は・・・

前回の日記では、設計士やデザイナーの今後について、ある意味でのひとつの方向性について書いてみました。あの日記を書いた後、自分なりにいろいろと再度模索してみました。

そして、以前からありました「ひとつの疑問(課題点)」に結局は戻りました。

「建築士、インテリアデザイナー、コーディネーターの分業・専門化について」といったことです。

一般的には、仕事の流れとしまして「建築士が”器”としての建物を設計し(いわば、建築基準法に沿って「建築の大きさ・高さ・開口部=床・壁・天井・窓を決める)、それをもってインテリアデザイナーが”仕上げ”としてのデザイン作業をし(各部の素材・色・位置・配置などを決める)、最後に”スタイリング”としての空間の総仕上げとして”装飾”をセッティングしてゆく・・・・・」、このような流れの中で各々「建築士・インテリアデザイナー・コーディネーター」として存在し、その作業内容も専門化しているのが現状ですね。

各々の専門家が知恵を出し、ひとつの建物を仕上げてゆくことに異論はありません。
がしかし、作業として「流れ作業」的になってしまっているようにも思えてしまうことも否めないように思うのです。

どういうことかと申しますと、建築士が設計した図面をインテリアデザイナーに「これ、何か考えてね」的に渡され、インテリアデザイナーは自分の仕事の範疇で「いかにインテリアを”おもしろく”できるか?」のみに没頭し、そのインテリア空間を渡されたコーディネーターは「いったい何が出来るのか?」といった仕上げへの”しわ寄せ”の中で悪戦苦闘(アイデアにしても金額にしても)しながらまとめて納めていっているわけです。

そして、仕上がったものを見て建築士が一言、「ん~、何か違うんだよねえ。」・・・・・・。
(開いた口が塞がらない・・・・・)

またこのようなこともあるでしょう。

「専門家集団」であるがゆえに、いわゆる”船頭さん”が多く、自分の専門分野を主張してばかりでいっこうにひとつの方向性が決まらない。
そのために、「総合プロデュース」なる人がまとめ役として頭に立ったりしますが、この専門化集団をまとめるのは至難の業のようです。

このようなこともあります。
「専門」といいながらも、他分野の領域の仕事の分も行っている、ということです。
例えば、インテリアデザイナーがデザインしてゆく上で建築的に勝手が悪い(動線や壁の配置=プラン)ので、建築的な分野の作業も加味しつつインテリアデザインを仕上げてゆく。
しかしながら、コーディネーターの立場からすると「ここはこうしてほしかった・・・・・。」ということが結構あったりします。

こうして書きますと、「専門化同士のコミニュケーション不足」ではないかとも思われるのですが、ひとつの基準としてのコンセプトや設計・デザインの方向性の考え方があったとしましても、現状は各々が各々の分野にて勝手に解釈した上での「自分流」を通すにすぎないようです。
そして、専門化同士の打ち合わせがあったとしましても「自分流の解釈」によって判断しますから、他の専門化の意図や考えを”理解し受け入れようとする姿勢”は残念ながら皆無に近く、「三人寄れば文殊の知恵」とはならずに”妥協という名の暗黙”として納まってしまう。

これによって一番迷惑をこうむるのは誰でもなく、唯一”お施主様なりお客様”です。
(どこかの国の国会のようですね。)

住宅も含めました建築の在り方が、今大きな転換期を迎えているということは皆さんも感じていらっしゃることでしょう。
同時に、それを提案し形として表現する「作り手側」の在り方も大きな転換期を迎えている、ということになるのではないでしょうか。

では、いったいどういう在り方が今後の在り方なのか?

この講座を通して、皆さんと共に考えてみたいと思います。
by sketchpers | 2009-06-22 08:50