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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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「プロ」と”専門家”

現在、この日記を読んで下さっていらっしゃる皆さんは、「プロとして」日々もの作りの世界に携わっていらっしゃる方々でしょう。

では、「プロとは一体どういうこと?」をいうのでしょうか?

NHKの「プロフェッショナル」という番組でも、その日に登場いただいたゲストに対し、番組の終わりに「あなたにとって”プロ”とは?」と必ず尋ねます。
そこで、その日のゲストなりの「プロということ」を一言で言いながら、番組を閉めるといった形で終わります。

番組のゲストは様々な職種の方々ですから、「プロ」ということに対するその方々なりの解答も様々です。
ご自身の経験に基づいたことから「プロ」を語る方、ご自身の人生観と照らし合わせて「プロ」を語る方、その仕事に対する姿勢(意識)から「プロ」を語る方、などなど「プロ」と一言でいうにはあまりにも漠然としていて尚且つ遠大な問いのように、いつも番組を見終わった後はそう感じます。

よく「プロ」と使っていますが、皆さんご存じの通り「プロフェッショナル(専門家・専門性)」のいわゆる通称語として「プロ」と言っているわけですね。

しかし、テレビっ子の私はついついひっかかることがあるのです。

例えば、「本日は、北朝鮮問題の”専門家”であります〇〇さんに解説を・・・・・。」などと番組の司会者に紹介されて「〇〇大学教授」が登場する。
「本日は、北朝鮮問題の”プロ”であります〇〇さんに・・・・・。」とは言わない。

一方では、「左官の”専門家”に登場していただきましょう。」と言われて「職人」が出てきたら、「んっ?」と一瞬ためらう。「日本各地の左官の壁を”専門に”ご研究されている方に登場していただきましょう。」といっていわゆる「研究者(大学の教授とか・・・)」がでてきても不思議な感じはしない。
これって、一体何なんでしょうか?

言葉のニュアンスなのかもしれません。
しかし、「プロ」という認識と「専門家」という認識とでは”感覚的”に自ずと意識的に分けて理解しているのではないだろうか、と思うんです。

平たく申し上げれば、「プロ」は実際に手を動かし実践されている方々(技術者であり応用者)であり、「専門家」は机上の研究(学問であり基礎研究)である、といった違いを無意識にそして自然に分けて意識しているのではないだろうか、ということなんです。

実際に「手を動かして形にする(表現する)こと」、これが「プロ」としての第一義なのかもしれません。

そうしますと、「設計士やデザイナー」といった職種は、仕事的には”プロ”の領域です。
建築やデザインを研究されている”専門家”はいらっしゃるでしょう。
しかし、もの作りとして携わっている方々は、「プロ」ですね。

さて、「設計士やデザイナー」という言い方と「設計士やデザイナーの”プロ”」という言い方。

この言い方のニュアンス、皆さんはどのような感触をお持ちになりますでしょうか?

一度、じっくりと考えても良いテーマかもしれません。
by sketchpers | 2009-07-01 09:33