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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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上手くなりたい?

久しぶりに、「手書きスケッチパース」についてお話することにいたします。

テーマは、「どうしたら上手くなるのか?」です。

WEB講座の中では、”成るより慣れよ””習うより慣れよ”といった言葉で、兎に角は技術ものというものは手を動かさなくては始まらない、と言っていますね。

確かに、この事は基本中の基本、至極当然のことです。

また、「空間感覚」や「空気感(雰囲気)」を養うことが重要で、特に”正6面体がしっかりと描ける”ことがその感覚を養い・強化するということも言っています。
SF映画を観賞したりすることも、感覚を養うひとつの方法であることも、この日記の中で書きました。

「上手くスケッチパースが描ける」という意味は、絵的に上手いということではなく(まあ、それにこしたことはないのですが・・・)、”見る相手に自分の意図がきちんと伝わる表現”であるということが、この講座でいうところの”上達したスケッチパース”と言います。

多少線が稚拙であろうが、着彩が綺麗に塗れないなどといったことは、この場合は全く関係ありません。

重要なのは、「広いところは広く」、「明るいところは明るく」、「高いところは高く」という表現ができるということなんです。

これは、「皮膚感覚」のことなんですね。
何を言っているのかといいますと、肌でいつも感じていなくては養われない感覚なんです。

感覚器官の中で一番よく使っているのが「視覚」ですね。
この「視覚」によって、ほぼ様々な”判断・決定”をしていると思います。
空間感覚も、「視覚」からの情報を脳が判断し、「大きさ」「距離感」などを認識するわけですね。

しかし、これは空間として「認識する手段」の方で、”表現に至る手段(方法)”とは少し違うように私には思えます。

では、その”表現に至る手段”としての感覚とは一体何なのでしょうか?

これこそ「皮膚感覚」なんです。
いつも「視覚」でほとんどのことを判断・決定することに慣れてしまっている日常でも、実はその他にもきちんと別な感覚器官を使って総合的に判断・決定しているということなんです。

そして、この「皮膚感覚」は空間的なものに非常に敏感だということなんです。

「広々とした”解放感”」「天に昇るような”高さ”」「肩身が狭くなるような”圧迫感”」といった表現は、まさに「皮膚感覚」の表現ですね。
つまり、「皮膚感覚」としての身体は”気圧”や”風”や”流れ”や”密度”などといったものを感じて空間を認識しているということになり、この認識が空間に対する「評価やイメージ」になってゆくわけなんです。
これが、「空間の雰囲気」というものです。
(「色」につきましても、「視覚」での認識と同時に「皮膚感覚」で”色温度”として感じているのではないでしょうか。)

「描く技術(透視法)」のみを身につけたところで、それ以上でもなくそれ以下でもない絵が出来上がることでしょう。
果たしてそのような絵が、どう伝わりどう解釈されてゆくのかわかりません。

「あ~、広々として気持ちがいい~!」と思うのは、「視覚」のせいではないでしょう。
ようく”身体に耳を傾けて聞いてみて”ください。
「皮膚感覚」を養う方法です。
このことによって、「空間の雰囲気」を的確に感じ、客観的に評価・判断することができてきます。

「手を動かさなくともスケッチパースが上達する方法」のひとつが、これです。

お試しあれ。
by sketchpers | 2010-05-26 17:25