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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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サッカーとスケッチパース

サッカーのW杯、日本の初戦勝利で物凄く盛り上がっていますね。

私は、サッカーにしても野球にしてもまた様々なスポーツは普段はテレビなどでは見ないんですが、オリンピックやプロ野球の日本シリーズや甲子園やゴルフやテニスの4大トーナメントそしてサッカーのW杯はよく観るんです。

真剣に無心にその競技に立ち向かっている姿と、「勝負を越えたスポーツとしての楽しみ」のようなものを観るのがとても心地よく大好きなんです。
ですから、どこを応援しているといったものはなく、ゲームそのものを観て楽しんでいるといったものですねえ。

さて、サッカーW杯で貴重な「1点」をゴールした本田選手のコメントに、ある意味「ハタラキの在り方」といったものを感慨深く感じさせてもらい、手書きスケッチパースのポジショニングをあらためて確認させてもらったように思いました。

そのコメントとは、ゴールを決めたことへの記者からの質問に「自分はストライカーではない。」とコメントしたんですねえ。

本田選手は、”ビッグマウス”的な印象を持たれて本来の彼自身の姿がなかなか正しく見てもらえないといったところがあるらしいのですが、この一言のコメントが彼自身の本質を現わしているのではないでしょうか。

ご存じの通り彼のポジションは「MF」であり、「FW」といったゴールを決めにゆくポジションではありません。(作戦的には、全体のポジションの中盤に位置しながらもゴールにもってゆける縦横無尽な動きを、岡田監督は彼に期待し起用したわけなのでしょうが・・・)

「ゲームへの作戦だ。」と一言では片付けられないものを、私は本田選手のコメントに感じました。
それは、「意識改革と役割そしてハタラキ」です。

先日のカメルーン戦。
試合が始まる前に国歌が流れ、ピッチにいる選手達はもちろんベンチの選手・監督・コーチ皆が肩を組み斉唱していました。
そのシーンを観て「あっ、日本が勝つな・・・。」、私はそう思いました。

ピッチにいようがベンチにいようが選手は選手。
そして、それぞれに個性をもった23名が集まり、各々がお互いを尊重している。
その中で、自分に求められていること・自分のできることを冷静に受け止め、それをチームというまとまりの中でどう自分を機能させてゆくのかを考えている。
”点”同士の動き・集まりではなく、”点から線へ、そして面へ”と先ずは意識の次元を上げている。

今までのW杯日本代表のチームがやろうと努力してなかなか到達できなかったことが、やっと先人達の道のりを継いでこういった「意識改革」ができたのではないかと、私の勝手な見方をしました。

この「意識改革」があって初めて、はっきりと”自分と他の選手を観る”ことができ、自分の役割・他の選手の役割が観えてきて、信頼と尊重が生まれ「チームとしての和」が初めて完成したように感じます。

その経緯を、本田選手が代表でコメントしたのが「自分はストライカーではない。」の一言になったのではないかと思います。

私も含めモノ作りに携わる者にとって、シビアに受け止め”写し鏡”として自分自身を観変えるいい機会のように感じました。
モノ作りに携わる者にとっての「意識改革」とは、一体どういうことなのでしょうか・・・。
その答えは、一人一人”言い回し”は違うでしょうが、本質のところでは”同士”としての答えがあるように感じます。

”新生ジャパン”の次の試合・オランダ戦が楽しみです。
何を観せてくれるのでしょうかねえ。
by sketchpers | 2010-06-16 12:32