この講座では、透視法をつかった「グリット描法」という描き方を習得できる講座となっておりますが、この「グリット」とはある基準(寸法)にのっとって空間や立方体をかいてゆく”指標的な線”のことです。
この「グリット描法」で重要な点は、1点だけです。
それは
「正6面体(サイコロ)」が描けることです。
なんだ、そんなことか・・・・・と思われるかもしれませんが、正6面体(サイコロ)の特性は①6つの面が皆正方形である・②12の辺が皆同じ長さである、この2つです。
基本の描き方である「透視法に基づきグリットを描いて形を描く」には、正6面体の2つの特性を利用することが肝なのです。
”水平・垂直・奥行きのグリット線が皆同じ長さである”という特性を利用したグリットを下敷きにすることで、描きたい立方体の正確な大きさや形が描けるわけなんです。
この描き方が基本中の基本であり、これに慣れてきますと細かなグリットを作らずとも最小限のグリットでパースが描けるようになってゆきます。
当講座では、正6面体(サイコロ)の重要性を説いています。
当然ながら、画面にあります正6面体の描き方(これは1点透視法)を初めに練習いたします。
正6面体の
「形の特性を感覚として身に付ける」ためです。
こうした基本を理解しながら、同時に手を動かして描いてみて納得しながら、パースを描けるように講座は進んでゆきます。