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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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デッサンの理論のひとつがパース技法

モノ作りに携わる上で、避けて通れないのがエスキースやアイデアスケッチですね。
何らかの形で、手を動かして試行錯誤しているものです。

その中で、立体的に描いて検討することもあります。

その上で必要なスキルが「デッサン力」。

何も、芸術的なものを描いたり素描したりする必要はありませんが、やはり空間感だったりサイズ感(立体感)はある程度は正確に描いておく必要はあります。

また、どの位置から見るとどのように見えるかといった創造力(想像力)や構成力(アングル)も、必要なスキルとなってきます。

そういった感覚(センス)は、いくらデジタル社会やデジタル時代といえども、デッサンの基礎力があってこそ培われるものであり、この辺はAIにはまだ入り込めない感覚的領域なのだと思います。
(そのうち、人間的感覚もディープラーニングしてAIが習得してゆくのでしょうが・・・・。)

デッサンをする上で、先ず習うのは「立方体の単体の描き方」です。
そのあとは、立方体が「床に置かれている」状態を描き、そしていくつかの多彩な立方体を描く(関係性やレイアウトの認識)、仕上げとして「置かれている立方体達の空間も含めて描く」といった基礎的な段階を通ります。

この基礎は、正にパースの描き方そのものなんです。
EL(HL=目線の高さ)があって、VPに対して奥行き感を取り、陰影の含めて立体感・空間感をだしてゆく・・・・、これはデッサンで習うことそのものです。

そういった意味でも、パースを習う・習得する・スキルとすることは、デッサンをしていることになりますし、モノ作りの感覚を養っていることにもなります。

パースは、単に完成予想図ではない広がりがあることがおわかりいただけたと思います。


by sketchpers | 2019-06-22 16:31