「パースって必要な技術なのか・・・・?」
この講座を開設しているから言うわけではありません。
「やっぱり必要な技術であり能力です。」とはっきりときっぱりと言います!
単に絵が描ける、絵が上手、という理由で必要だというわけではありません。
モノづくりに必要な「立体感覚・空間感覚」が、絵(パース)を描くことによって充分に養われるからなんです。
そして、その先の「創造力」に結び付いているからなんです。
何でも頭で考えればモノはできる、というものでもありません。
手を動かし、身体を動かし、体験・体感があって初めて頭で考えられるものとして、人が成り立っているように思えるんですね。
では、何故動くのか・・・・?
それは、「記憶」するためと「伝える」ためだと思います。
ラスコーの壁画しかり、ナスカの地上絵しかり。
文化・文明は、記憶と伝達の繰り返しやその発達によって成り立っている、と言っても過言ではないと思います。
まあ、そこまでパースを大げさにすることもありませんが、でもそういうことなんです。
もっともっと、表現することの幅や奥行きを広げてほしい、と願ってやみません。
特に、学生の方々など若い方には尚更です。