少しばかり聞いてくださいませ。
コンピューターは日進月歩で進化を遂げている中、CADやCGの高性能化もものすごい勢いで進化していますね。
オープンAIでは、ディープラーニングを繰り返すことでよりリアリティある創作が可能となり、何がフェイクなのかがわかりづらくなってきました。
「仕事がAIに取って代わる」時代も具体化・具象化してきており、果たして”手描きによる表現”とはどうなってゆくのだろうか?といった不安も出てくることは当然かもしれません。
(手描き表現は必要なのか?という疑問も含めて、ですね。)
”手描きによる表現”は、何もパースだけのものではありません。
建築やインテリアに限って言えば、「平面図を描く」「立面図を描く」「部分詳細を立体的に描く」など、伝えることを表現する手段として”手描き”はまだまだ存在する、と思っています。
特に、お客様相手のシチュエーション(ヒアリングやお打ち合わせ)では特に”手描きの効能”が発揮されます。
「CAD図面ではわからない。」「立面図を見せられてもイメージしづらい。」などなど、お客様は素人ですからあからさまに図面を出されても理解できないのは当然ですね。
ましてや、言葉で説明して補おうなどしてしまうと、余計にお客様は混乱してしまいます。
キレイなパース(完成予想図)は、CGパースでよりリアリティある伝達が可能であり、ある意味では手描きパースよりも訴求力があるケースがあります。
”手描きの表現、主に立体表現”は、お客様とのコミュニケーション手段(ツール・スキル)として大きな武器となり、且つ今後の営業展開での必須スキルともなってゆきます。
「ここはそういう風に見えます。」「これはこんな感じで使えます。」「全体的にはこういうイメージです。」などとお客様とお話ししながら、図面ではわからないイメージや部分的な箇所を、スケッチしものをお見せしたり、時にお客様の目の前でササッと立体表現してゆきます。
これが、コミュニケーションツール(スキル)としての”手描きによる立体表現”です。
いかにして「わかりやすく」「イメージしやすく」「納得していただく」伝達ができるか?
それを獲得できるスキルこそが”手描きによる立体表現”であり、お客様の安心と信用を勝ち取り、受注へと繋がるものと思っています。
設計者やデザイナーのみならず、営業の方も”手描きによる立体表現”を是非学んでいただきたい、と切に願います。