いきなりの「質問系タイトル」ですが、皆さんいかがでしょうか?
ふと立ち止まって、自分のことを俯瞰して、相手(お客様)の立場になって、、、、少し考えてみてください。
「伝える(伝わる)技術」は様々ありますね。
丁寧に話す、細かく話す、身振り手振りで話す、笑顔で話す、などなど伝える手段の筆頭は何と言っても「口頭(話す)」ことですよね。
但し、”話し言葉”にはとても危険なことも潜んでいます。
ご経験された方々もいらっしゃると思いますが、お客様から「話と違う」とか「聞いていた感じと違う」「あれ?そういう事だったの?」といった”すれ違い”、ありますよね。
普段の生活の上でもよくある話しですが。
これは、「話し言葉にはその人の固定されているイメージがある」から、誤解やすれ違いが生じやすいんです。
皆が皆、辞書にある言葉の意味でやり取りをしているわけではない、ということ。
(一般常識の話とは少し違いますので、ご注意ください。)
言葉の共通認識があるからこそ、意思疎通や伝達が言葉(話す)で可能なのですが、その言葉自体に「その人の独自のイメージ」がそれぞれ存在していることを知って、適切に相手と向き合っていることはなかなか難しいものです。
例えばですが、「ここは赤を使います。」と話しお客様も「そこは赤がいい。」と了解する。
実際に採用した赤を見て、お客様が「こんな沈んだ赤じゃない、もっと派手な赤を言ったんだ!」とすれ違いが生じます。
まあ、このケースは「どんな赤なのか」をサンプル表示して承認を得ればよいことですが、建物という大きな空間や物体はサンプル表示することはできません。
そこで、お打ち合わせの時にササッと空間や建物のボリュームを描いてお客様に観ていただくのが一番いい方法なんです。
どういう空間になるのか?どういう形の建物になるのか?自分のイメージ通りになりそうか?
お客様の不安は様々ありますが、図面ではなく”絵(スケッチパース)”にして、皆さんが考えた意図を伝達して観ていただくこと。
これが出来ますと、絵の上手い下手は関係なくお客様は驚き喜びそしてとても興味を持って色々と聞いてくるようになります。
つまりは、お客様が理解していただいての話し合いができるようになる、ということです。
これが、意思疎通であり伝達ができた、ということだと思います。
目の前にないものをいかにしてお客様に想像していただき納得していただくか・・・・、皆さんのお仕事はこの作業の連続ですよね。
できればスムーズに事を運びたいものです。そして、「これでよかった!」とお客様に喜んでいただきたいものです。
皆さんには、そのようなスキルを沢山身に付けていただきたい、そう願っております。