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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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デッサンの力とは・・・・

たまにご質問で、「絵を描くにはデッサンを練習した方がよいのか?」という内容のことを聞かれることがあります。
まあ、パース表現でデッサン力は必要なのか?ということなのでしょう。

結論から申し上げますと、「デッサン力があればより良い。」です。

パース表現は、あるルール(規則)と描く順序を守ってゆけば、誰でも立体表現ができる技術です。
これは、あくまでも「立体表現ができる」ものの最低限なスキルです。
しかし、この段階ではなかなか”伝える伝わる絵”としては少々拙いものです(まあ伝わる最低限のものではありますが)。

自分自身で楽しむものであれば、仮にそれが油絵などの絵画やグラフィックなどの場合、自由に表現してもらえれば良いと思います。
(見る人が見れば、デッサン力がない芸術などは自己満足のみで鑑賞に堪えなくて残念なのですが、、、、そうゆうケースは非常に多く当のご本人は「これは芸術!」とばかりに気張っていて、かえってこちらが恥ずかしくなることも、、、、)

一方、パースの目的は、やはり第一として「お施主様(依頼主等)など第三者に見せて理解してもらう」ことが大前提となります。

人に見せて理解してもらう、プランの意図を正しく表現する、イメージをより具体化するといった目的を達成するためには、”いかにして見せるか?(描くか?表現するか?)”になります。
この”いかにして~”といった部分が、デッサン力に結び付くこととなります。

「このリビングデザインの肝はここなんだけど、どのようなアングルでどのように表現するとわかりやすか?適切に伝わるのか?」
こうした自己検討をしてゆく中で、「これで行こう!」と決められる根拠はデッサン力からくる”ものの見方・ものの見え方・ものの関係性”といったスキルとなります。

デッサンは、単に上手に形が描けるようになるばかりではなく、その形であることの意味やその奥にある精神性といったものを読み取る能力を養い、その能力をアウトプット(描く・表現)できるスキルを身に付けるものです。
(このことは、デジタルを駆使して表現することも同様です。デジタルを通して”ものの見方・見え方・関係性”は養えます。)

デッサンを極めなさい、と申し上げているわけではありません。
自由に、何の制限もなく、心の赴くままに人物や静物や自然などをデッサンしていただいてよいと思います。
描いてゆく行為の中で、何かを感じとっていただくのがポイントです。

「面白い形をしているなあ。」とか「こんな素材感なんだあ。」とか「柔らかくて気持ちよさそう。」「これを考えた人はどんな気持ちでいたんだろうか?」などなど、描きながら様々な感情や疑問や感想などを沸かせながらデッサンしてゆく、、、、
すると「なるほど!そういうことなのか!!」という閃き(ものの見方・見え方・関係性が見える)が徐々にでてきます。
こうした積み重ねが、デッサン力へと能力化してスキルとなってゆきます。

これもまた、実感・体感することでしか習得できない能力・スキルなんですね。

より豊かに表現すること、パースも極まれば芸術の域となりますよ!!!!

by sketchpers | 2024-03-28 12:19