今でこそ、一著前に人様にスケッチパースを教えるなどといった恐れ多い身分になっておりますが、実は私は実社会二年目まで全くといっていいほどスケッチパースが描けませんでした。
「スケッチパースが描けたらどんなにいいか・・・」と、先輩の描いたスケッチパースを穴があくほど見たり、多少教わったりもしましたが、よく理解できませんでしたし腑に落ちませんでしたし、悶々とした日々を送っていました。
入社二年目、配属先の部署に”スケッチパースの神様”と皆一目おく先輩がいました。
その先輩の隣の席で、私は一瞬たりとも見逃さないように先輩の描き方を学んでゆき、時にはじっくりと教わりました。
するとどうでしょう!「えっ?こんなに簡単に考えればよかったんだあ」だったんです。
美大出身でしたから、物体の形の取り方はデッサンで習得していましたからそう困る事はないのですが、空間をどう表現するか(描くか)がわからなかった(というよりも、わかりづらかった)、という事がわかったのです。
スケッチパースを描く基本は至ってシンプルです。
そのシンプルな基本さえ理解できれば、誰にだって描ける楽しい技術なのです。
スケッチパースは、単なるプレゼンテーションのツールだけではありません。
プランを練る時のエスキースのレベル(見方・考え方など)が、スケッチパースによって確実にアップしている事に気付きます。
また、ちょっとしたスケッチパースでもあればお客様は喜んで見ていただき、双方のイメージにズレがないかを確認できます。
こうした経験をベースに、アイシーオーの企画に基づき渡辺和子代表と共に作り上げましたのが、この「スケッチパース講座」です。
アイシーオーのコンサルテーション・プレゼンテーションのノウハウを背景として、このスケッチパースを学んでいただければ、その活かし方も広がるものと思います。
私共がプランナーでありデザイナーであるがゆえに、”かゆい所に手が届く”よう
まとめ、スケッチパースの持つ可能性の大きさを他の皆さんも味わっていただきたい、
そう願ってやみません。