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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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2008年 09月 13日 ( 1 )

「線」ほどこわいものはない

少しづつスケッチパースが描けるようになって、人様にお見せできるようになった現在まで、
随分な枚数を書いてきました。
数えた事はありませんが、外観スケッチパース・インテリアスケッチパース・ポイントスケッチパースとざっと「6000~7000カット」にはなっているでしょう。

資料の整理で年2~3回程、過去の仕事のものを片付けるのですが、
”日記”のごとく「その時のその仕事に対する気持ち(気構え)」が
はっきりと手に取るようにわかるのです。

記憶をたどっているわけではありません。
”スケッチパースの線”が私に語りかけてくれるのです。

つまり、「線がその時の私の状態を”端的”に表している」のです。

フリーハンドの線ですから、真っ直ぐでなかったりブレすぎていたりはありますが、
そういう事ではない、スケッチパース全体から感じる(匂い立つ)もので、
「目には見えない」ものですが、でも「見える」んです。

「この時は随分張り切っていたなあ。」「ああ、気持ちがのってないなあ・・・」「デザインを絞りきれていないスケッチパースだ」「これなら”決まる”だろうなあ~」・・・・・、こんなふうにわかって
しまうのです。

体は正直なものです。つくづくこのスケッチパースに携わってそう思います。
何故なら、気持ちの表現の最終手段は”体を動かす”ことだからです。
歩きたくて逆立ちでゆく人はいないでしょう。
ちゃんと足という適所を使って、「歩く」ことを表現し目的を達成しているものです。

自分に嘘はつけない、それと同じ次元のように思えます。

ですから、日々の気持ち(気構え)には充分な気を配ってデスクに座り、
スケッチパースを描くことに臨むよう心がけています。
それは、「お客様に私のスケッチパースでの気持ち=仕事の気持ち(気構え)」が
伝わってしまうからなのです。

お客様は、何となくでも心で感じているものです。
「自分に対してどうゆう接し方をしてくれているのか?」。
言葉で丸めこもうとしても、”気持ちの入っていない”設計・デザインやスケッチパースが
目の前にあれば、お客様は興醒めしてしまい、やがては信頼関係を失ってしまうといった
ことも否めません。

”以心伝心”。昔の方はいい言葉を子孫の私達に残してくれました。

私はこういった仕事を通しての訓練のお陰で、お客様の書いた「要望書」の文章には
表現されていない”行間”を読んで「何が本当の望みなのか」をある程度は把握できる
ようになりました。
又、お客様が描いた”幼稚なわかりにくい平面図風”でも、充分読み取りができます。
そして、他の設計者やデザイナーのものにしても、当然ながら「思考」「意図」「気持ちの
状態」などはある程度は把握できてしまいます。

「たかがスケッチパース、されどスケッチパース」・・・・・・。

まだまだ奥が深そうです。



c0159795_1162970.jpg(追:スケッチパースには、「課題提出」があり添削をさせていただいてます。
上記のようなことが”わかってしまう面”もありますが、受講生各々の長所を発見しそこを充分に伸ばしていただこう、と思いながら添削をさせていただいております。恐れずに思い切った課題作品をド~ンと送ってきてください。笑!!)
by sketchpers | 2008-09-13 22:52