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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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2009年 05月 11日 ( 1 )

私、教わっているんです。

一応、この「手書きスケッチパース講座」の講師として、本講座の内容の取り決めをしたり、受講生の皆さんからの提出課題スケッチパースを添削・アドバイスしたりといったり、当然のことながら実際の仕事でもスケッチパースを描いたりとスケッチパースに携わる日々ですが、「これで”完成”した!」というある種のものがないんですねえ。

スケッチパースを描き始めてしばらくは悪戦苦闘しますが、それも慣れてきますとある一定のレベルのスケッチパースが描けるようになります。

そうなってきますと、「周りがどのようなスケッチパースを描いているのか?」が気になり始め、様々なスケッチパースをそれこそ穴が開くほどに観察するようになります。
いわゆる、表現の仕方やテクニックを分析するような感じですね。

それによって、「なるほどこの辺は使えるなあ~。」といったものを自分の描くスケッチパースに取り入れ、更なるレベルアップを図っていくわけです。

また、画材への興味も増してゆくことでしょう。
自分にあった描きやすいペンや紙などを模索し始めることになります。
この「画材選択」によっても、グ~ンとスケッチパースの雰囲気が変わってきます。
これも、ひとつのレベルアップでしょうね。

また、雑誌や映画やアニメも大変勉強になる資料です。
カメラマンや作者は、その意図を最大限に「二次元世界(平面の世界)」に表現したいために、特にアングル(パース)に拘ります。
この辺が、スケッチパースを描く上で大変参考になります。

こうして一通りのことを通して、スケッチパースを自分なりに自由に描けるようになって、さて今度は人様に教えるといった立場になってみましたら、これまた勉強させられるんですねえ。
”勉強になる”と言った方がいいですね。

何が勉強になるかといいますと、受講生の皆さんが描かれますスケッチパースが私にとって勉強になるわけです。

それは、「講師として」ではなく同じスケッチパースを描く者としてという意味です。

「なるほど、このような線を描く人がいるんだなあ。」
「同じように描いているようでも、この人なりに解釈してここを仕上げているんだあ。」
「私の描き始めの頃より、圧倒的に”上手い”!!」
などなど、私にとりましてとても新鮮なんです。

そうなりますと、私自身の描くスケッチパースに取り入れたくなってきます。

線の表情や描き方の癖を真似てみたりします。
そして、自分のものとして吸収させていただいております。

教えている立場のものが、代えって教わる・・・・・、よくある話ですが実際そうなんです。

講座の始めは、線の引き方やパースの起こし方や受講生の皆さん各々の個性についてアドバイスをさせていただいています。
しかし、一度アドバイスをいたしましたらもうすでに”スケッチパースを描く”という意味では同じ土俵にいるものと私は思っております。

いずれは受講されている皆さんも、自分なりのスケッチパースを描くようになるでしょう。

その時も、私を始めスケッチパースを描く方々にとっては”貴重な参考資料”となるわけです。

いわば、切磋琢磨といったところでしょうか。
技術を取得し、その技術を磨き、芸の域に達しても、さらに道は続いてゆく・・・・・。

どんなに小さなことでも、「奥が深い」ものなんですねえ。
by sketchpers | 2009-05-11 11:52