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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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2009年 08月 07日 ( 1 )

やはり「基本(基礎)」が大切

しばらく、スケッチパースの”具体的な書き方”などの話から遠ざかっていました。
今日は、「スケッチパースVol.2(スーパースケッチパース)」について少しお話しいたしましょう。

当然のことながら、「スケッチパースVol.2(スーパースケッチパース」はこの本講座の「手書きスケッチパース」をベースに、続編という形にてさらに”短時間・表現の広がり”をグレードアップさせたものです。

現在の本講座でのスケッチパースの描き方は、①グリットシートを下敷きにして下書きを起こす、②下書きをインキングする、③コピーをしてポイント着彩をする、こういった進め方ですね。
この描き方に慣れてきて、自分なりに工夫するひとつとして「グリットシートを自分なりに作る」といったことがあげられます。
様々な「自分なりのグリットシート」を作っておくことで、絵のアングルや見せ方に”自由度”がでてきます。
(外観スケッチパース編やインテリアスケッチパース編の第2回目の”ワンポイント”の中で、自分なりのグリットシートの作り方やアングルの見せ方の変化について簡単に説明しております)

「自分なりのグリットシート」の作り方は、いたって簡単です。
2点透視法のグリットシートの作り方をご説明いたしましょう。
まずは「基準線」の縦線を引きます。
引いた「基準線」の中央あたりをポイントに”アイレベル”にあたります横線を引きます。(これで、十字の線ができますね)
横線にあたる”アイレベル”に、任意の「VP(消失点)」を2点、基準線をはさんで各々設定します。
ここからがポイントになりますが、「基準線にスケールをあてて(1/100でも1/50でも1/30でも結構です)平面図のモジュール寸法(910とか1000など)をポイント」します。(アイレベルの横線をはずして、やや中央にモジュール寸法をとるといいでしょう)
そして、基準線にとったモジュールのポイント2点を各々VPと結びます。
ここが肝心なところですが、今VPと結んで引いた2本の線(この線の”高さはモジュールの高さ”であることはおわかりですね)に、まずは基準線からVPに向かって1本の縦線を引きます。
その際、縦線を引くことによってできる「四角形」が”パースがかかった正方形”にみえる位置に縦線を引く、ということに注意します。
この縦線が、基準線からモジュールの寸法分離れた寸法線となります。
この繰り返しによって、縦線を引いていきます。(基準線から徐々に離れていくにしたがって、縦線のピッチ(幅)は狭くなってゆきます。この間隔は、まさに「感覚」にて決めていってかまいません)
こうして、基準線から左右の面の縦線が引けました。
次に、基準線にポイントした同じスケールにて、外観スケッチパースならばアイレベルの横線から地盤面の位置を設定し、任意の高さ(床、天井、サッシなど)をポイントし、VPと結んで出来上がりです。
またインテリアスケッチパースでは、アイレベルの横線からアイレベルを設定(床の位置を決める)しそこから天井の高さを基準線に各々ポイントします。
基準線にポイントした床および天井のポイントと左右のVPとを各々結んでゆきます。
そうしますと、床のポイントとVPを結んだ線および天井のポイントとVPを結んだ線と、先ほど引いた”モジュールピッチの縦線”との「交点」ができます。
その「交点」とVPを各々結んだ線を引いてゆきます。
そうしますと、床面と天井面にはモジュールによる正方形のグリットが出来上がっています。
これで、出来上がりです。
(文章で書きますと長いですが、実際にやってみますと簡単ですので是非作ってみてください)

さて、話を「スーパースケッチパース」に戻しましょう。

この「スーパースケッチパース」は、グリットシートなしで描けてしまうものです。
基準線と、イメージで設定したVPの位置とアイレベル、これさえしっかりととれていれば描けてしまいます。
基準線へのスケールも、あてる必要はありません。
基準線にとった”任意の天井高さ(床と天井のポイント)”が、基準スケールとなってゆきます。
仮に実際の図面上でCH=2400ならば、任意でとった天井高さ(床~天井)の半分(1/2)は1200の高さとなりますし、1/3ですと800の位置となります。(800の高さは、例えば床からサッシの下端の位置やソファの高さになりますね。またその半分の400ですと、ソファや椅子の座面の高さになります)
こうして、基準線にとった任意の天井高さ(床~天井)を分割することで、様々な高さを設定できてしまいます。
壁のモジュールピッチの引き方は、基準線にとった天井高さに「モジュールピッチの高さ」をポイントし、その高さで壁に”正方形”を描いてゆきますと、壁のモジュールピッチの縦線が出来上がります。
こうして、基本的なことを押さえながら描き進めてゆきます。

これが、「スケッチパースVol.2(スーパースケッチパース)」となります。

こうして描いてゆきますと、ある法則に気付きます。
それは、「あらゆる複雑な形をした物でも、単純な立方体に解析してゆくと、だいたい決まった寸法(高さや幅や奥行き)にどれもあてはまる」、ということです。

これを読んでいただいていらっしゃる皆さんは、もう気付かれていらっしゃることでしょう。
スケッチパースを描く上での、本講座の内容が基本(基礎)であることの重要性を。
それも、「第1回目の講座」がいかに重要であるか、ということも同時にご理解いただけたのではないでしょうか。

いつでも、どんな時でも、立体を描く基本(基礎)を忘れずにスケッチパースを描いていってください。
by sketchpers | 2009-08-07 08:55