手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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「スケッチパース」ってなんだろう?

10月から、いよいよスケッチパースWEB講座が始まります。
(第1期生です。受講のご希望は、随時受け付けております。HPをご覧になって下さい)

事を始めるのは、何かと不安があるものです。
それが自身の仕事に関するものであればなおさらの事でしょう。

この日記に書きましたが、プレゼンレーションの為に描くスケッチパースが新人時代には
なかなか書けなくて、嫌で仕方がありませんでした。
「こんなので、お施主様がわかるかな?」「心の中で、へたくそな絵だなあ~って笑って
いるんじゃないかな?」など、それはそれは後ろ向きな気持ちでした。

それを救って下さったのが、「スケッチパースの神様」と呼ばれていた先輩だったのです。
何が救いだったのか・・・。
「うまくなりたいなら、何枚も描くしかないんだよ。」、の先輩の言葉でした。

「ホントに何枚も描いたらうまくなるんですか?」と私は聞きました。


先輩は、「もちろん。デザインもよくなってゆくよ。」の答え。

私は何が何でも描きたくなりました。そして、どうしてもうまくなりたくなりました。
そうして私は、先輩のもとでみっちりと鍛えられ教わり、”自分で納得できる
スケッチパースが描けている”といった実感が伴ってきはじめました。

するとどうでしょう。
お施主様の反応が、すこしづつ「手応え」として感じるようになってきました。
「自分の考えが伝わっている所」「少しお施主様が納得していない所」「きっとこうしてほしい
のだろうなあ、と感じる所」などなど、”反応のキャッチボール”が出来るのです。

物作りに携わる人間は、大小ありますが我が強い人間が多いものです。
この強さが、お施主様との”良い循環”を生むものであればよいのですが、
「作品指向の強い方」では”お施主様への一方通行”がほとんどのようです。


c0159795_1927585.jpgパースにしてもスケッチパースにしても、あくまでも「ツール(道具)」である事を
忘れていただきたくない、と思っています。
このツールで、お施主様とコミニュケーションという「心の循環作業」をし、共に
作り上げてゆく事が本来の目的です。
私はそう思っています。

常に自身に問いかけていきたいものです。
「”仕事”ではなく、”心の循環”が出来ているか?」・・・と。
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by sketchpers | 2008-09-23 19:08

「線」ほどこわいものはない

少しづつスケッチパースが描けるようになって、人様にお見せできるようになった現在まで、
随分な枚数を書いてきました。
数えた事はありませんが、外観スケッチパース・インテリアスケッチパース・ポイントスケッチパースとざっと「6000~7000カット」にはなっているでしょう。

資料の整理で年2~3回程、過去の仕事のものを片付けるのですが、
”日記”のごとく「その時のその仕事に対する気持ち(気構え)」が
はっきりと手に取るようにわかるのです。

記憶をたどっているわけではありません。
”スケッチパースの線”が私に語りかけてくれるのです。

つまり、「線がその時の私の状態を”端的”に表している」のです。

フリーハンドの線ですから、真っ直ぐでなかったりブレすぎていたりはありますが、
そういう事ではない、スケッチパース全体から感じる(匂い立つ)もので、
「目には見えない」ものですが、でも「見える」んです。

「この時は随分張り切っていたなあ。」「ああ、気持ちがのってないなあ・・・」「デザインを絞りきれていないスケッチパースだ」「これなら”決まる”だろうなあ~」・・・・・、こんなふうにわかって
しまうのです。

体は正直なものです。つくづくこのスケッチパースに携わってそう思います。
何故なら、気持ちの表現の最終手段は”体を動かす”ことだからです。
歩きたくて逆立ちでゆく人はいないでしょう。
ちゃんと足という適所を使って、「歩く」ことを表現し目的を達成しているものです。

自分に嘘はつけない、それと同じ次元のように思えます。

ですから、日々の気持ち(気構え)には充分な気を配ってデスクに座り、
スケッチパースを描くことに臨むよう心がけています。
それは、「お客様に私のスケッチパースでの気持ち=仕事の気持ち(気構え)」が
伝わってしまうからなのです。

お客様は、何となくでも心で感じているものです。
「自分に対してどうゆう接し方をしてくれているのか?」。
言葉で丸めこもうとしても、”気持ちの入っていない”設計・デザインやスケッチパースが
目の前にあれば、お客様は興醒めしてしまい、やがては信頼関係を失ってしまうといった
ことも否めません。

”以心伝心”。昔の方はいい言葉を子孫の私達に残してくれました。

私はこういった仕事を通しての訓練のお陰で、お客様の書いた「要望書」の文章には
表現されていない”行間”を読んで「何が本当の望みなのか」をある程度は把握できる
ようになりました。
又、お客様が描いた”幼稚なわかりにくい平面図風”でも、充分読み取りができます。
そして、他の設計者やデザイナーのものにしても、当然ながら「思考」「意図」「気持ちの
状態」などはある程度は把握できてしまいます。

「たかがスケッチパース、されどスケッチパース」・・・・・・。

まだまだ奥が深そうです。



c0159795_1162970.jpg(追:スケッチパースには、「課題提出」があり添削をさせていただいてます。
上記のようなことが”わかってしまう面”もありますが、受講生各々の長所を発見しそこを充分に伸ばしていただこう、と思いながら添削をさせていただいております。恐れずに思い切った課題作品をド~ンと送ってきてください。笑!!)
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by sketchpers | 2008-09-13 22:52

実は私・・・だったんです(汗)

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今でこそ、一著前に人様にスケッチパースを教えるなどといった恐れ多い身分になっておりますが、実は私は実社会二年目まで全くといっていいほどスケッチパースが描けませんでした。

「スケッチパースが描けたらどんなにいいか・・・」と、先輩の描いたスケッチパースを穴があくほど見たり、多少教わったりもしましたが、よく理解できませんでしたし腑に落ちませんでしたし、悶々とした日々を送っていました。

入社二年目、配属先の部署に”スケッチパースの神様”と皆一目おく先輩がいました。
その先輩の隣の席で、私は一瞬たりとも見逃さないように先輩の描き方を学んでゆき、時にはじっくりと教わりました。

するとどうでしょう!「えっ?こんなに簡単に考えればよかったんだあ」だったんです。
美大出身でしたから、物体の形の取り方はデッサンで習得していましたからそう困る事はないのですが、空間をどう表現するか(描くか)がわからなかった(というよりも、わかりづらかった)、という事がわかったのです。

スケッチパースを描く基本は至ってシンプルです。
そのシンプルな基本さえ理解できれば、誰にだって描ける楽しい技術なのです。
スケッチパースは、単なるプレゼンテーションのツールだけではありません。
プランを練る時のエスキースのレベル(見方・考え方など)が、スケッチパースによって確実にアップしている事に気付きます。

また、ちょっとしたスケッチパースでもあればお客様は喜んで見ていただき、双方のイメージにズレがないかを確認できます。

こうした経験をベースに、アイシーオーの企画に基づき渡辺和子代表と共に作り上げましたのが、この「スケッチパース講座」です。

アイシーオーのコンサルテーション・プレゼンテーションのノウハウを背景として、このスケッチパースを学んでいただければ、その活かし方も広がるものと思います。

私共がプランナーでありデザイナーであるがゆえに、”かゆい所に手が届く”よう
まとめ、スケッチパースの持つ可能性の大きさを他の皆さんも味わっていただきたい、
そう願ってやみません。
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by sketchpers | 2008-09-06 14:38