手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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”手抜き”でスケッチパースを描く

「手を抜かずに、手抜きする。」・・・・・、なんじゃそれ?って感じですよね。

いきなり何言うのか?と申しますと、これ実は”極意”とは違いますが、スケッチパースを描く上では重要なテクニックなんです。

本講座では、「サラサラっと描くクイックの要素を持つスケッチパース」と、もう一方では「手書きであるがゆえの雰囲気あるリアリティーを持ったスケッチパース」の両スケッチパースが描けるような講座内容になっています。

特に、「リアリティーを持たせる」ための描き方につきましては、ある意味徹底して指導させていただいております。
それは、「手書きゆえに、単調な絵にならないようにすること」や「やはり住宅という”重み”のある絵としての表現」になるよう、スケッチパース自体が”図面にもなる”くらいのリアリティーがあるからこそ、お客様に対して「わかりやすく、訴求力あるもの」としてご提案ができるからです。

ゆえに、リアリティーを待たせた描き方は、結構細かな部分(板材の厚みの表現や”チリ”の表現や素材感の表現など)を大切に描くように心がけをしています。

しかし、一方ではそこまで描き込んでゆくので案外時間がかかるものです。
スケッチパースを描くこと(パースを起こすこと)自体に慣れてしまえば、そう面倒なことでもないのですが、やはり多少は時間はかかるものです。
実際に、ディテールを突っ込んで描いているわかですから。

そうなりますと、「ちょっと丁寧にもほどがありゃしませんか?」などといった疑問が湧いてきてもおかしくはないでしょうねえ。
「面倒だなあ。こんなところまで描き込むのかねえ?」
「こんなことしていたら、手書きだもの日が暮れてしまうよ・・・。」

そうなんです。
私も、スケッチパース新米時代はそう思っておりました。

しかし、なんとかめげずに描き続けてゆきますと、それが自然と”描き方の癖”になっているんですね。
そして、そこまで突っ込んで描き込まないと「設計やデザインの意図がスケッチパースからじんわりとでてこない」んです、やっぱり。

私が新米時代から少しは仕事が出来るようになってきた頃、スケッチパースの描き方にも慣れそれなりに描く時間も短縮はしましたが、やはり自分の思っている時間では”描ききれて”はいませんでした。

「何か方法はないだろうか?」

以前のこの「ススム日記」に書きました、私のスケッチパースの師匠ともいうべき先輩のスケッチパースを描いているところをじっくりと観察してみました。

すると、以下のことに気付きました。

   ・先ずは、描く”手がやはり速い”こと
   ・全てが全て、描き込んではいないこと
   ・”手前にくるものの表現ほどリアリティーをもたせる”ことと、逆に”遠くのものほどあまり描き
    込まない”

このようなことでした。
「動かす手を速く」することは、そのことを意識して描き続けてゆけば次第に速くなりました。
ということは、これは「運動的な練習」の範疇ですからどなたでも速くなる、ということですね。

「全てを描き込まずに、手前重視・奥は手抜き」。
これを発見したときには、「な~るほど!!!」とときめきましたねえ。
「ああ、そんなものでいいんだ。」といった、気が軽くなる思いでした。

まあ”手抜き”と言いましても、それなりにはちゃんと絵としては成り立ってはいるのですが、素材感を軽めに描いたり、「ほぼ、こんな感じに見えるんだろうなあ」といった”感じ”での線引き(いちいちVPに結んでいたりしない)で表現したり、図面上では椅子は6脚だけれども描くのは2~3脚で済ませそのうちの1脚はどのような椅子なのかがわかるように少し振って姿がわかるように描く、そのことでわざわざ6脚もの椅子を描かなくとも絵としては“バランスが保てる”ことになる、などなど。
具体的に「手抜き」をご紹介しますと以上のような内容になります。

しかし、どこをどう手を抜けばいいのか?。

最も基本的な手抜きは、「手前重視で、奥は手抜き」となります。
よりリアリティーある描き込みは、スケッチパース上で”手前”にくるものです。
パースがかかって奥にゆくものほど、リアリティーを少しづつ消してゆきます。
このことにより、パース上での”線の遠近感”とはまた違った,”描き込む量(リアリティー)の違いによる遠近感”が出来てくるわけです。

例えば、手前にあるグリーンは葉を丁寧に描くが、奥にいくほどにグリーンは簡略化され、一番奥のものは緑の塊的な表現になる、ということです。

このテクニックを身に付けますと、段違いで描くスピードは速くなります。
また、これが「クイックパースを描く」ことに繋がっていきます。

「どこをどう手抜きするか?」。
このことを考えることは、決して手抜きではありません。
これが出来るようになってきますと、スケッチパースを描くことがますます面白くなってきます。

「手を抜かずに、手抜きする。」、いかがでしょうか?
スケッチパース集をご覧になってみて、そのテクニック具合をようく研究してみてもいいでしょうねえ。
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by sketchpers | 2009-04-27 13:55

ん~、練習できない・・・。そんな方へ

現在この「手書きスケッチパース講座」は、第9期生を募集するまでになりました。

そのような中で、私共講師陣の一番の”悩み”は「受講生の皆さんが、いかにして練習していただき、課題を提出していただけるように導けるか?」なんです。

この講座のサブタイトルには、”プロのための・・・”と謳っています。
つまりは、学生の方とは違いお仕事や家庭のことなど、抱えてこなしている中で時間を作りながらの受講をされていらっしゃるわけですね。

講師陣とて皆さんと同じ立場でありますから、よくよく状況がどのようなものかわかっているつもりであります。

さて、受講生の皆さんご自身「いかにして練習するか?」、お悩みなのではないでしょうか?

実際に手を動かさなければものにならない、しかしその時間がなかなかとれない時がある。
それが続くと、ついつい数日などあっという間に過ぎてしまっている・・・。
さて本腰を入れて・・・、とやる気が果たしてでるか???

一方では、気持ちの上では”焦っている”わけですね。
「やらなっくちゃ。今日こそはやらなっくちゃ。」と、自分に鞭打つわけですがなかなか”自分が整わない”。

これが現状だと思います。
その現状を否定も批判も、当然ながら講師陣はいたしません。
(期間は1年間ですが・・・)提出課題スケッチパースの添削は、いつでも受け付けております。
また、受講時期の変更も受け付けております。
受講生の皆さんの悩みなどを解決するために、”メールでの門”を開けております。

「ん~っ・・・、そういわれてもなあ~。」という方に、ひとつご提案をさせていただきましょう。

   「ポケット版スケッチパース講座を手元に持っておく」

これはいかがでしょうか?
各回の講座内容をプリントアウトして縮小版サイズにします。
電車の通勤時やランチの後や家事のちょっと空いた時間に、パラパラっと見ることができるようにする、いわば「小冊子」を作っておくわけです。

いちいちコンピューターの前に座らなくていいですし、時間を有効活用できます。

「でも、描かなきゃいけないわけでしょ?」。
はい、そうなんです。しかしながら、そこまでなかなか辿りつけないという方には、先ず”講座を見ていただく”ことでも充分な練習になります。

描かないにしても、講座の内容に目を通し理解する・・・、これを2~3回反復しますとなんとなく描けそうな思いになるでしょう。
そうなると占めたものです。”頭の中ではスケッチパースを描いてきた”わけですから、それを確認する意味で手を動かしてみるといいのです。
それも、肩苦しく机に向ってなどということではなく、好みのお酒を飲みながらでも広告チラシの裏を使って、「こんな感じだったかなあ~。」などと、ラフに描いてみるのです。

わからなくなったら「小冊子(自家製ポケット版スケッチパース講座)」を見ればいいのです。
その繰り返しを、ほんのわずかな時間でいいですからやってみる。

どうでしょう?
「スケッチパース集」の実例も、お気に入りのものを小冊子にしておいて、時々見るようにする。

実は、「見ているだけ」でも違うんです。
手を動かすことが重要なことではありますが、”何度も見る”ことも実は頭の中で手を動かしていることにつながっているんです。
「え~っとお。この線はこうなっていてここに結ぶ・・・。そしてえ~、ここをこう立ち上げると・・・、なるほどこうなるわけなんだあ。」と目で追いながら頭でイメージしてゆく練習、これなんですね。

これを、数回こなすだけでも全く違います。
ちゃんと練習になっております。

そして、”あらためて机にゆったり座って、実際に手を動かして練習”してみましょう。
必ず描けます。描けるようなイメージができているからです。
(しっかりとイメージすることが大切、と極意の話の中でいいましたね。)

なかなか練習することに困っている方に、別な角度での練習方法をご提案いたしました。

先ずは、「やってみましょう!!!」、これですね。
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by sketchpers | 2009-04-24 14:52

「イメージを明確に持つ」って言われても・・・。

極意、極意と随分と最近のこの日記に書いてきましたが、「結局は描くしかないのね。」という印象をお持ちになられたでしょう。
まあ、「スケッチパース」という”形あるもの”を表現するには、”形に出す”ことをしなくてはいけませんから、つまるところ手を動かすということになるわけですね。

「そうかあ~。描くしかないよなあ。しかし、描く前に”明確なイメージを持つことが大切”といっていたが、どうすればそれができるんだ?」

「ハイ、それも練習(訓練)しかありません。」、と言いますと何だかあれもこれも練習(訓練)することばかりで、お坊さんの修行のようになってしまう感じですね。

サラサラっとスケッチパースを描くのみならず、じっくりと描くスケッチパースであってもこの「イメージを明確に持つ」ことは大変重要なことなんです。

いきなり図面を見ながら線を引き始め、パースを起こしたものの出来上がりを否定するつもりはありませんが、そういった過程で仕上がったスケッチパースにはどうも”味気ない”気がするんですね。
「この空間をどうしたいんだ?どういう雰囲気のものにしたいんだ?」といった思いが出てきて、見ている者にはその設計意図や狙いや設計者の情熱が伝わってこないんですね。
不思議とそういうものなんですね。

あらかじめしっかりとしたイメージをもって描かれたものは、それがスケッチパースであろうともCADのパースであろうともじんわり伝わってくるものです。

では、「イメージを明確に頭の中に持つ」にはどういった練習(訓練)が必要なのでしょうか?

それは・・・・・、

   「意識して観察する。意識して実体験・実体感する。」

ということです。これに尽きます。

”青い空、青い海”といって皆さんはどういった状況のものを思い浮かびますか?
「真っ青な雲ひとつない空に紺碧の遠浅の海」ですか?
「ハワイのような感じ」といったものでしょうか?
「あっ、私は伊豆の海だなあ~。岩と白波と雲のバランスがいいんだよなあ。」、これですか?

ひとつに”青”といっても様々な青色があり、またどのような素材感の青なのかによってもその青さが違うでしょう。そして、青を見た(体験した)状況によってもその印象度は様々ですね。

ここが重要な所なんです。
山間部にしか住んだことのない人に「海を語ってください」といっても無理な話なんです。
また、ただ対象をボ~ッと見ているだけでは、体の癒しこそなれどもその状況を”人に語る”ことはなかなかできません(伝わりません)。

受ける印象が強いと頭に焼きつきます。
だからこそ、こと細かく覚えていることができているのです。
逆に言いますと、印象が強いからこそ実は自然に観察をしているものなんです。
目で、耳で、匂いで、皮膚で、気持ちで、と全身全霊を集中して観察しているんです。
それも、ごく自然に行っているわけです。
この印象が、やがては頭の中に記憶として「イメージ化」されてゆきます。

こうした「観察・体験・体感」をしていることに”意識”を傾ける、つまりは「感覚の意識のアンテナを常に張り巡らせておく」ということです。
日常の何気ない物事でも、意識をもってあたってみますと実におもしろいことだらけであります。
「何でこうなってんの?」とか「へ~っ、こうなってたんだあ。」といった発見の連続です。
これが、印象の訓練につながり頭の中に残るイメージを豊かにしてくれます。
いわゆる「アイデアの”引き出し”が多くなる」ということになります。

こうすることで、「観察・体験・体感によって頭に記憶されたイメージのクローゼット(引き出し)」が出来上がり、その内容も豊かになってゆきます。

こうして豊かに熟成されたクローゼットから、スケッチパースを描く上で必要な”イメージ”を持ちだし、そして持ち出された様々なイメージをコラージュしながら整理して、ひとつの空間感・空気感・雰囲気を作り上げる・・・・・・。
これが、「さあ、スケッチパースを描こう。」とする時に、頭の中で行う”イメージを明確に持つ”ということの内容であり作業であります。

ですから、何気ない日常の一挙手一投足にしましてもなるべく”意識して”みましょう。
そして、それが目をつぶっても頭の中でビジュアル化できるか、イメージできるかを試してみましょう。

こうして練習(訓練)を積むことで、「形としてまだ見えていないものが、頭の中では見える」ようになってきます。これが、「イメージを明確に持つ」ということになります。
そうなりますと、ある意味あとはイメージ通り手を動かすだけでスケッチパースを描くことができる、ということになります。(頭の中のイメージを実際にペンで紙に写し書きをする、といった感じです)。

「見えていないものを見えているようになる(描く)」、このことを実際に手の動きとして練習(訓練)しているのが、本講座の”第1回目の講座”なんです。

立方体を使って、立体の見え方を学び立体の描き方を練習するわけですが、講座の中で「立体の見えない面を意識しましょう」とあります。
例えば、立方体は6面の平面によって立体化されていますが、どういう見方をしても2~3面しか見ることができません。
しかし私達は、「観察・体験・体感」によってそれが”立方体だとわかっている(イメージできている)”からこそ、2~3面しか見えない情報でも立体物として見ることが可能なんです。
もっと突っ込んだ言い方をいたしますと、「頭の中で、見えていない面をイメージして立体化している」、そういう作業を私達は自然に日常しているわけなんです。

本講座の第1回目講座を通して、このことを”意識して行う”ことでしっかりと頭の中でイメージができるよう練習(訓練)していただきたいと思っています。

これが、「基本中の基本=極意」でしたね。

頭の片隅にでもこのことを置いていただき、思いだしては「やってみる」くらいから始めてはいかがでしょう。

不思議な世界ですよ~、この世界は・・・・・。
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by sketchpers | 2009-04-22 13:54

”極意”の王道

「スケッチパースを描く”極意”」として、この何回か続けて日記に書きました。

・先ずは、いずれにしましても一度はきちんと描き方に”慣れましょう”。
・力まずに”気持ちも体もゆるみ”を持ちましょう。
・「イメージが頭の中で明確になる」までは、反復練習しましょう。
・はっきりと”完成スケッチパースイがイメージできる”よう、意識して練習しましょう。

まとめてみますと、こういったことになりますね。

とどのつまりは、例えば図面を見て「パッと空間を具体的にイメージできるか?」、お客様からの要望(言葉であったり、文章であったり、など)を聞いて「パッと空間を具体的にイメージできるか?」、これが勝負の分かれ道といってもいいかもしれません。

”頭の中で空間を作り、その中に自分を置き、どうのようになっているかを”丁寧”に見渡してみる。
これが、空間を具体的にイメージできている、ということなんです。
そしてこれが、「空間感覚(講座内では、”空気感”とか”雰囲気”という言い方をしています)」に結びつきます。
これが身に付きますと、実にスケッチパースを描く上では「楽になり、また充実」してきます。
やがては、まさに「サラサラっとスケッチパースが描ける」ようになります。

そこに至るための基本を、本講座では解説・練習・添削(アドバイス)をしています。

何事も、基本がなくては成り立たず成長も発展もしません。
また、行き詰った時の解決方法は「基本に還る」ことがとても重要なんですね。

やはり「基本=極意」ということになります。

課題スケッチパースの提出は少々遅れても結構です。
受講生皆さんそれぞれのご事情があるわけですから。
しかし、「練習はわずかでもいいですから続けていってください」とお願いします。

”極意”に近道はありません。

しかし、「基本」が”極意”への近道です。王道です。

皆さん各々の個性輝くスケッチパースへの王道を、歩んで下さい。
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by sketchpers | 2009-04-20 09:43

長所も短所も”極意”のひとつ

「サラサラっとスケッチパースを描く”極意”」なんていう日記を書きましたが、結局は”描くしかない”ことに違いはないんだなあ、ということなんですね。

逆を言いますと、「描くことそのこと自体が”スケッチパースの極意”」なんです。

あのイチロウが少年の頃、バッティングセンターで毎日120キロの球を打って練習していたという逸話。
まさにこれしかないんですね。
皆、イチロウになれるんですよ。それも、”自分なりのイチロウ”にです。

線を一本引けば引いたなりに、おのずと「発見」があります。

下書きが完成すれば、おのずと「イメージが明確」になります。

仕上げが完成すれば、おのずと「自分が見えて」きます。

発見を繰り返し、そのことでイメージを明確に形にできるようになり、それがフィードバックして頭の中で考えているイメージの明確さのトレーニングになり、形として表現された仕上げをよく観察することで”自分”を客観的に見ることが出来る・・・・・、”極意”はこれにつきます。

この”極意”は、どなたでも到達できるものでありながら、”その方のみ”の極意でもあります。

「サラサラっと描ける」極意は共通ですが、「サラサラっと描く”描き方”」はその方なりの極意なのです。
これが「個性」であり「武器」でもあります。

”自分を客観的に見れる”ということは、「何が長所でなにが不足しているか?」が見れる、ということにつながってきます。これも、スケッチパースを描く時には非常に重要なんです。
どういうことかと申しますと、「自分の描ける長所面を全面に出して、不足の部分はなるべく出さない(描かない)」ということです。

例えば、線や素材の表情はうまく描けるが小物類がいまいち描けない、といったケース。
こういったケースのスケッチパースを描く場合、私ならば「空間をダイナミックに描き、素材感でリアリティーを出す。そして思い切って小物類を描かずシンプルにスケッチパースを仕上げる。」という対策にします。
そして、生活感ある提案を”総合的”にプレゼンテーションする(スケッチパースの描き切れなかった=伝えきれなかった)小物類の写真をコラージュして”補足”をする、といった感じです。

全てをスケッチパースで表現できれば、それにこしたことはありません。
ある意味、それが最終到達点でもあるわけですから。

しかし、そこに至るまでには上記のような方法で「自分自身を見つめ」ながら技術を向上させ、「何がしかの補足をしながら”今”を充実させる」といった、ひとつの道のりで最終的にはスケッチパースを自分のものにしていただき、さらにはまさに「サラサラっとスケッチパースを描く」ところに到達していただければいいのです。

目指す山の頂上はひとつです。
しかし、頂上にたどり着く”登山道(自分の歩み)”は無数にあり、その方なりの登山道があります。
また、登山をする際のファッションや道具類は皆違います。自分なりに頂上を登るために必要なファッションや道具をもって、各々登ります。
そうして皆山頂にたどり着いた時、色とりどりに個性溢れた方々がそこには存在します。
山頂は、実に楽しくすばらしい世界となっています。

私も皆さん同様、登山の最中です。
山頂と思っていたら、次の高い山が見えてきた。「さあ、また登り始めよう。」と一歩踏み出し登っています。

「極意とは、あってなきもの。なきようであるもの。」

なんて、ちょっと格好つけすぎましたね・・・・・(ハハハッ:笑)
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by sketchpers | 2009-04-18 15:20

サラサラっとスケッチパースを描く”極意”ってね・・・

今日は、少し具体的なお話をいたしましょう。

そうです。サラサラっとスケッチパースを描く”極意のひとつ”のお話です。

といいましても、やはり大前提にあるのは「一度はきちんと学んでいただき描き方を理解すること」は、当然のことであります。
まあ、キャッチコピー通りの「習うより慣れろ」のように、”手を動かすこと=描くこと”なのですが、これはあくまでも基本中の基本の話です。

「ん~。極意となると、沢山練習して何枚も描かなくてはたどり着けないことなのかな?」、と不安がることではありません。
そもそも「極意」とは、”やろうとすれば誰でもができるもの”をいうものだと、私は思っております。
極めた達人や一子相伝のような、何か特別で特殊なものであること自体がなにがしか”うさんくさい”感じがします。

では、「スケッチパースの具体的な”極意”とは・・・。」、なんでしょう?

実に簡単なことなんです。それは・・・・・

       「力まない」、つまりは「ゆるみが大切」

ということです。
サラサラっとスケッチパースを描くには、”力んではいけない”んです。

「線がうまく引けなくなるから・・・?」、そういうわけではありません。
「ようし、今からスケッチパースを頑張って描くぞう!と思ってはいけないわけ?」、ということでもありません。

「力み」というエネルギーは、せっかく持っている本人の能力を発揮しにくくしてしまうものです。
同様に、「緊張」も同じことが言えるでしょう。
(”「力み」や「緊張」といった”ストレス”をバネに最大効果を上げる、といった話もありますが、これはそういう訓練があってできるコントロール法の一種ですから、そう単純な話ではありませんね。)

逆に「ゆるみ」というエネルギーは、無尽蔵なエネルギーです。
そして、限りない”創造性”を生んでくれます。

このような経験はございませんか?
会議をやっても机の上で一人いくら考えてもいいアイデアが浮かばなかったのに、「あ~、今日は疲れたなあ~。」と言って入ったお風呂の湯船の中でふと「あっ!!!これだ!!!」と瞬間的に湧き上がってきた、といったこと。
「ん~、気分を変えようっと。」といってトイレの便器に座りフッと一息入れた時に「おっ!そうだ!これだ!!」、ということ。
電車の座席に座って、電車の揺れが気持ちいい感じになってきた時に「んっ?これいいじゃない?!」、なんていうこと。
(逆に、いいアイデアを狙ってお風呂に入ったりトイレに行ったり電車に乗ったりしても、それは「力み」の行為ですから期待できないでしょうねえ~、たぶん。)

「力み」は”守り・構え”ですから、どうしても心も体も緊張し”硬く”なってしまっています。
また同時に、”枠”を自分なりに作ってしまっていますから、そこからなかなか自分を自由にできなくなってしまいます。つまりは、”表現が小さくなってしまう”こととなり、伝えたいことの半分も伝わらなくなってしまいます。

「ゆるみ」は”受動・ありのまま”ですから、何でもありです。
自由に表現していいんだと自分自身がようくわかっていますから、”表現の広がりは無尽蔵”です。
またそのような状態は、回りの人にもシンクロします(影響します)から、伝えたいこと以上にお互い同士でよい方向に膨れ上がっていくものです。

「力みのない動き」を見ると、感動しますね。
日本舞踊や能、浮世絵や書道や茶道や武道など、日本文化は「ゆるみの文化」だったのではなかろうか、と思います。また、満開の花びらが風にあおられ散りゆくあるがままの桜の花に、世の無常とはかなさを”めでる”ことができるのも、「ゆるんでいる」からこそ今という時をあるがままに受け入れられる、といった文化が培われてきたのだと思います。

サラサラっとスケッチパースを描いている方が近くにいらっしゃるようでしたら、ようくその描いている方をご覧になってみてください。
手や手首、腕、首、背筋、顔そして何よりその方が発している雰囲気に、「力み」は感じられないと思います。

「心も体も”ゆるめ”て描く」、これがスケッチパースを描く”極意”のひとつです。

「でも、自分が緊張しているかわからないし、ゆるんでいるつもりでももしかしたらゆるんでなかったらどうなるのかな?」、という疑問があるでしょう。

誰にでもできる「ゆるみ」の状態の作り方をいくつか銘記しておきましょう。
(これは、色々な場面で役立ちますよ。)

(1)深呼吸:先ず”吐く”ことを意識してゆっくり吐いてください。そして、吐けば自然に”吸う”ことができます。吸う時もゆっくり吸ってください。この深呼吸を、3~5回行ってください。

(2)なで肩を作る:「力んでいる」と肩に力が入り肩が上がってしまいます。その状態は、首や肩甲骨あたりや背中そして腰も力んでおり緊張状態になっております。ゆっくりと首を回したり、ゆっくりと肩の上げ下げをやったり、立ちあがって前屈や反りで背中や腰を伸ばしたりします。ゆっくりと行うストレッチ、と思っていただくとよいです。
(3)何も考えない:楽な姿勢(イスに座る、あぐらをかく、仰向けに寝る、うつ伏せになる、など)で、目を閉じ何も考えず、ただただ頭の中を真白にします。始めは色んなイメージが湧いてきたりしてなかなか頭の中を真白にする事ができませんが、「頭の中を真白にするために色々なものを吐き出しているんだな。」くらいに思い、それに囚われずに頭を解放(休める)させててください。

これで、「あ~っ・・・。」とあくびがでてきましたら”ゆるみモード”に入った証拠です。

スケッチパースを描く”極意”といいながら、随分と領域の違う話にとまどわれたのではないでしょうか。
しかし、実はサラサラっとスケッチパースを描くにはこの「ゆるみ」が大切なんです。

サラサラっとスケッチパースを描いている方の状態はこうなっています。

「頭の中ではすでに明確なスケッチパースがイメージできており、白い紙を見ると頭の中にあるスケッチパースを投射し、それを手(ペン)がなぞる」といった状態です。
この一番肝心な「頭の中での明確なイメージ」を作るには、”ゆるみモード”が大切なんです。
ゆるんでいるからこそ、”創造性”が自由に頭の中を駆け巡れるわけなんです。

どうでしたでしょうか?
目が点になってしまったでしょうか?

しかしながら、本講座を受講されてゆくに従いこの内容のことがご理解できてゆくと思っております。

「力」はいりません。「力」の時代は終わりました。
「ゆるみあうこと」が、これから大切なことのように思えます。

スケッチパースを通して、様々なことを吸収していきましょう。  
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by sketchpers | 2009-04-16 17:51

サラサラっと何故描けるの?

今日は、「スケッチパースをサラっと何故に描けるのか?」についてお話いたしましょう。

パースが描けない者にしてみれば、サラサラっとパースを描いているのを見ると、格好いいやら羨ましいやら・・・・・、「いいなあ~、いいなあ~。」でしょげてしまいますよね。

しかし描けている方としたら、怒られるかもしれませんが「皆描けるようになるのに、どうしてそう思うんだろう?」と思っていることでしょう。
事実、私もそう思っています。

描けない者にとっては”大きな壁”ですが、描ける者にとっては”越えてきた小山の散歩道”。
この大きな違いは、ひとつには「パースに対する先入観」があります。

「絵を描く才能が必要なのかな?」、「パースって難しそう・・・。」、「線を引くのが下手だからなあ~。」、などといったところでしょうか。

こういった先入観を植え付けてしまうのは、本人のせいではありません。
これは、日本の教育の悪い癖を植え付けられたことに起因します。

学校教育では、「点数や順位」をつけることで成績(成長)といった形の見えないものを代替して見せています。しかし、これはあくまでも”ひとつの目安”であるものなのですが、いつのまにか我々は教科書のような「こうでなければいけないものだ。」という刷り込みをしていたのです。

その最たるものが、「美術教育」です。
「絵とはこういう風に描くもの」として教科書に載っている参考事例が良いとされ、そのように描くよう教育されてきたのが現状です。そして、参考事例のように描けない者は、「絵が下手=苦手=才能がない」と自分勝手に決め付け、果たして「絵を描くことから身を遠ざける」ことになってしまう、ということになってしまいます。

これは、本人の責任ではありません。
この事は、とても残念な話です。
誰でもが、「感動し、感激し、歓喜する」といった、芸術心は持っているのですから。

次に”描けない原因”は、これです。

「線ばかり多すぎて、わけわからない!!!」、「何で、これとこれを結ばなくてはいけないの?」、このあたりではないでしょうか?
つまり、やたらと難しすぎる=わかりにくい、のです。

建築雑誌やデザイン雑誌を見ると、いわゆる”先生”と呼ばれている方々のおっしゃっている事がだいたいがわかりませんねえ。よくわからない専門用語なのか何なのかわかりませんが、英単語も交えながら建築やデザインの事を話しているのですが、「結局、この人は一体何をいいたいわけ?」ってな感じです。

しかし、一事が万事、”この世界”はこれなんですね、実は。
「何か難しくしないと”高尚”でない」かのごとく、やたらと複雑にしたがる悪い癖がここにもあります。

建築やデザインといったこの世界の仕事は、眉間に皺を寄せて苦い顔をしてする仕事ではないはずです。
私は、そう思っています。
この世界の仕事は、自ずから「感動、感激、歓喜」していなければ成り立たないものだと思っています。
「素敵~!」、「きれいだなあ~っ・・・」、「まさにこれだー!!」などと、喜びの中でする仕事のはずなんです。

この3次元の現実世界は、この本講座の「第1回目の内容」の通り、単純な立体の集まりで成り立っているのです。
立方体、直方体、円、球、円柱、円錐、三角錐、正多面体。
実にシンプルなんです、この現実世界は。

先ずは、「先入観」を捨てましょう!
貴方が引く線は貴方にしか引けない線なのです。他の誰にも引くことはできません。
これは、充分な”個性”なのです。
ですから、貴方の線で貴方のスケッチパースを描いたらいいのです。
感じるままに、手が動くままに描けばいいのです。

そして、スケッチパースは決して難しい描き方をしなくては描けないものではありません。
”わかればいい”のです。”相手に伝わればいい”のです。
描き方は至って単純です。
立方体、直方体、円、円柱、円錐、三角錐、正多面体を描けるようになればいいのです。
そして、その組み合わせ方を学び、組み合わせの描き方を学び練習すればいいのです。
これも、単純な話です。

「先入観を捨て、立体を組み合わせて描く」、この事をわかっているからこそサラっとスケッチパースが描けるのです。
あとは、100枚・200枚と描く枚数が増えるに従い、スピードも出てきますしテクニックだって自分なりに持つようになります。何より、上手になります。
(言葉は悪いですが)そんなものです、スケッチパースは。
特殊な人しかサラサラっとスケッチパースを描くことができない、なんていうことなどありません。

スケッチパースは、定規や三角スケールやドラフターやCADと同様、「道具」のひとつにしかありません。

「先入観を捨て、”習うより慣れろ”」のキャッチコピー通りです。

ひとつでも多くの「道具」を駆使して、”本当に本来あるべき姿”を建築やデザインを通して現実世界に皆さんと共に発信していきましょう!!!
(提出課題スケッチパース、待ってま~す。)
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by sketchpers | 2009-04-14 18:38

スケッチパースとお花見

桜の花びらが、風と共にゆらゆらひらひらと舞い踊るいい季節になってきましたね。
皆さんは、「お花見」はされましたでしょうか?

スケッチパースに於いて、なかなか描けそうで描けない(”姿”にならない)のが実は「自然」なんですねえ。

木一本でも、針葉樹や広葉樹がありますし、一本立ちなのか株立ちなのか、高木・中木・低木などもありますし、手入れの有無による木の表情もあります。
花ともなれば、様々ありますからそれだけで真剣に描こうと思ったら大変な作業です。

さてここでひとつ問題です!!!

「問1:木の枝は、どのようになっているでしょうか?描いてみてください」

「問2:花の構造(花びら・がく・茎・葉の付き方)はどのようになっているでしょうか?自分の好きな花を描いてみてください」


皆さん、いかがでしたか?

きちんと描けている方は結構!!
しかし、案外「あれっ?えっと~?んー、どうだったっけ・・・?」といった方が多いのではないでしょうか。
見ているようで見ていない、もっと突っ込んで言えば「目には入っているが丁寧に見ていない」という事なんですね。

実はこの事は、スケッチパースを描く上で大変重要なことなんです。
”丁寧”に物を見て、”丁寧”に考え、”丁寧”に手を動かし(ゆっくりと、という意味ではありません)、”丁寧”に仕上げ、スケッチパースを通して”丁寧”にお客様にプレゼンテーションをする。
”丁寧”さの表現として、「手書き」があり「わかりやすいスケッチ」があるわけです。

また”丁寧”さは、お客様に喜んでいただける心の在り方でもあります。
つまりは「真心」のことでもあるわけですね。

「自然」を”丁寧”に見ていきますと、いかに自然は丁寧の宝庫であるか、がよくわかります。
だからこそ、「なかなか”姿”になるようには描けない」のかもしれません。

有名なSF映画「スターウォーズ」を作ったジョージ・ルーカスがこういっていました。

「飛行船やロボットなど人為的に創作したものは”表現”がしやすい。しかし、「自然」だけはいくらCGであろうとも納得のいく自然の”人為的表現”は難しく、できないものだ。」と。

私達の文化・文明は、自然から様々なことを学んだ結晶(表現)そのものです。
自然なくしては、文化・文明はなかったでしょう。

このいい季節であります春の日和、ちょっと散歩に出て見て”丁寧”に木々や草花をご覧になってはいかがでしょうか。
スケッチパースに必ず役立つ”感覚”が養われることでしょう。
(でも、花より団子・・・になっちゃうかなあ~、ハハハッ)
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by sketchpers | 2009-04-09 19:13

受講生の皆さんのスケッチパースは・・・。

スケッチパースWEB講座が始まって,早や6か月が経ちました。

アクセスしていただきご質問などをいただく方々、受講生の皆さん、コースを修了された卒業生の方々・・・、この半年で一通りの講座としましてのサイクルが出来上がってまいりました。

これもひとえに、皆さまのお陰でございます。
この場を借りまして、お礼申し上げます。ありがとうございます。

さて、講座も半年経過ともなりますとそれなりに受講生の数となりまして、拝見させていただきます「提出課題スケッチパース」につきましてもまさに”十人十色”であることを、講師陣の中でつくづく痛感いたしております。

この事は、とても講師陣にとりましては「うれしい話」でして、ある意味ホッとしております。

といいますのは、「パースの成り立ちや構成、起こし方」につきましては誰がやっても同じ結果としてできるようになります。いわば”スケッチパースのいろは”の段階ですね。
その後、”いろはの文字を文章にする”が如くスケッチパースの「表現」としてアングルの取り方や素材感の描き方などを学んでいただき練習していただくわけですが、その「手本」が”講師独自の表現手法”となっているわけです。

先ずはそれを”真似て”描いていただくわけですが、そこで講師陣では一抹の不安が当初ありました。
それは、「結局は、講師の描いたスケッチパースの真似もので終わってしまうのではなかろうか?」ということでした。
つまりは、「真似を自分のものと消化し、さらに受講生各自の独自のスケッチパースになってゆくことになるのだろうか?逆に、受講生の”個性”を「真似る」ということでつぶすことにはなりはしないだろうか?」といった不安でした。

しかし、蓋を開けてみれば無用の心配でした。

同じ課題内容のスケッチパースであっても、線の引き方・太さ・加減から始まり、スケッチパース全体から漂う”匂い(雰囲気)”がまさに十人十色でした。

機械(例えばパソコンソフトで作ったパース)とは違い、「手書き」というところに自然にその人の「成り、人柄」といったものが出てくるんでしょうねえ。
(これは、不思議であり、当たり前であり、おもしろいことであり、ちょっとこわいことでもあります・・・ね。)

そういった意味で講師陣としましては、受講生の皆さんから送られてくる提出課題スケッチパースを拝見する度に、それを描いた受講生にお会いしている感覚(スタンス)で、いつも添削アドバイスをさせていただいております。

受講生の皆さんのみならず、アクセスしていただいている方にとりまして、時々は「スケッチパース集」を覘いてみていただきたいと思います。
「スケッチパース集」には、受講生の作品が沢山載っております。
他の受講生の作品を見ていただくことによって、励みや悩みの解消など様々に役立つことことでしょう。

それにしましても、いつも思いますのは「皆さん、上手だなあ~。」と思います。
そして受講回数を重ねるに従い、「上手くなっているな~。すごいことだ!」と受講生皆さんに共通に思います。これは、お世辞はいっさいございません。本音の感想です。

「やれば出来る!!」んですねえ~。”やる気”というものは、すごいパワーなんですね。
皆さんのそのパワーにお応えできるよう、講師一同もパワーアップに努めてまいります!
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by sketchpers | 2009-04-04 12:22