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手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

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「ススム日記」について…・・パートⅡ

前回の日記で、「過去のススム日記を改めて紐解いてみてください。」という内容を書きました。

私自身、改めて読み返してみまして思いますのは、「受講生のみなさんやこれからこの講座を受講しようと考えていらっしゃる方々の”本当に知りたいこと”に、きちんとお答えしているだろうか?」という疑問があります。

その都度、その時に応じた日記の内容にしているつもりではありますが、実際に手を動かし練習しながら講座をみている皆さんの「疑問・悩み・不満など」の解決に、どれほどの効果や役立ちになっているのか、この日記を書く度に実はドキドキしているのが現状です。

提出課題スケッチパースをご提出いただく際に、受講生の中には「このような感じでよいのでしょうか?」とか「この辺りの指導(添削)をお願いいたします」といった一言が付け加えられてお送りいただくケースがあります。
こういったやりとりが出てきますと、講師陣としましても「ホッ」とするところでありまして、”何か通じあえた”温かいものを憶えるものです。

そうした「受講生の方からの声」が出てきましたら、即この「ススム日記」に反映させ他の受講生の皆さんにも役立てていただこうと書いてきました。

(講座の中では”原則的には1講座に付き1回の質問”ということにはなっておりますが・・・・・)どのような些細なことでも気軽に問い合わせや質問を送っていただきたいと思っております。

常に、気軽に楽しくそして無理なく講座を受講できますよう、事務局側としてバックアップさせていただきたいと思っております。

宜しくお願いいたします。
# by sketchpers | 2009-06-01 10:18

「ススム日記」について

早いもので、当講座も第10期生を募集するまでになりました。
WEBといった事情もあるのでしょう。受講されている方々は、全国各地にいらっしゃるまでになりました。
これもひとえに皆様のお陰でございます。
この場を借りまして、御礼申し上げます。ありがとうございます。

さてこの「ススム日記」も、ブログ形式で書き続けてきまして、それなりに情報量あるものになってきました。

この講座の意義や進め方、各コースの各回のねらいについての紹介、具体的な描き方のひとつの目安、多数あるであろう受講生の皆さんの悩みへのアドバイス、「手書き」の意味や意義について、”パース”と”スケッチパース”と”クイックパース”の夫々の意味合い、などなど・・・・・。
受講生の皆さんにとって役立つであろうと思う内容を、その都度書いてまいったつもりです。

現在この講座を受講されていらっしゃる方々も、またすでに各コースを修了された方々も、そして当サイトに入られてご覧いただき講座の受講をご検討いただいていらっしゃる方々も、”是非とも”過去の「ススム日記」から再度読んでみていただきたい、そう思っております。

受講されていらっしゃる方々にとりましては、各回の受講を重ねてゆくたびにレベルがどんどん上がっている状態の中、改めて読み返していただきますとさらなる具体的な理解度がアップし、受講の手助けになることでしょう。

すでに各コースを修了されていらっしゃる方々にとりましては、実践の場でご活躍いただいている中、ふと立ち止まった時の解決のきっかけになろうかと思います。
また、改めて実践と照らし合わせて読み返していただきますと、内容の理解度も違った角度から深まってゆくことになるでしょう。

当講座の受講をご検討されていらっしゃる方々にとりましては、「手書きスケッチパース」への入口のひとつとしてご参考になることでしょう。

この「ススム日記」も含めまして、当講座の全てを活用していただきたいと思っております。

「皆さんに活かしていただきたい」、そう願って日々この「ススム日記」をはじめ添削・アドバイスやお問い合わせなどに対応させていただきたいと思っております。

よろしくお願いいたします。
# by sketchpers | 2009-05-30 08:18

仕事がない時代(時)

「プロのための・・・」と謳っておりますこの講座。
受講生やこの講座のサイトをご覧いただいております方々は、まさに「設計・デザイン界のプロとして」ご活躍されていらっしゃる方々でしょう。
本日は、少しスケッチパースから離れて「同業者の立場」としてお話することにしましょう。

「いや~、仕事がないね。こんなこと、始めてだよ。」

特に最近よく口ぐちにする言葉です。
また、よく耳にする言葉です。

大手メーカーから設計事務所・デザイン事務所そして工務店など、住宅産業はおろか建築業界全体が今動きがないのが現状のようです。

そのような中でも、創意工夫し新たなシステムで仕事をされておられる企業の方々や事業主の方々がいらっしゃることも、これまた事実のようです。

このような現状の中で、「いったい設計とかデザインって何なのだろうか?」と、ふと立ち止まり考えます。

もっと踏み込んで言いますと、「これからの時代(次代)へ向けての設計・デザインの在り方」とは、いったいどのようなことなのだろうか、と。

今、私達が”作業的”に行っている設計・デザイン行為は、「西洋型スタイル」のように思えるのです。
そういった意味で独自に「設計・デザイン」という言葉がこの日本に入ってきて、まだ1世紀も経っていません。
元々は、「意匠」という言い方があり、今で言う設計・デザイン・コーディネートの一切を表現した言葉でした。

そして大切なのは、それを自分自身で「作り上げている」ということです。

正に言葉のごとく、「匠の意を表す」こと、形にすること全てで”ひとつの仕事”だったのでしょう。
(道具を作る職人は各々いましたが、その道具を使って”意匠”を仕上げることがひと通りの仕事だったのではなかろうか、と思います。)

”意匠”の持つ大きな力は、「全体そして一から十まで、全てを見とおしている」ということではないでしょうか。

そこから考えますと、今の仕事の在り方は随分と”分業化”されたものになってしまったようです。
分業化によって、その道のスペシャリスト(専門家)というものが生まれてくるわけですが、全体をまとめられる者がいれば分業化も活きてくるでしょう。
実際、過去の経済的に発展した大きな起因は”分業化の専門化”があったわけですから。

しかし、どうもここ最近ではその専門性自体が各々「巨大化」してしまい、動きがとれない状態に自身がなってしまったのではないか、と思うのです。
そう、「恐竜時代の末期」のような現象ですね。

と言う事は、後は”絶滅”を待つのみ、という事になるのでしょうか・・・・・。

「温故知新」ではありませんが、生き物として時代の末期を迎えそしてその峠を越えて生き残ったものたちに学ぶとするならば、こうゆうことなのではないか、と考えます。

「過去の概念や価値を一切捨てて、次代(環境)に融和・適合してゆく」こと。

ある意味では、”生まれ変わる”ということなのでしょう。
生まれ変われなかった恐竜は、絶滅しました。
”絶滅”とは、ひとつの時代が終わったということ、つまりは「新たな時代(次代)」の始まりである、ということなのだと思います。

現在、「仕事がない」のはすでに”過去の時代のようなやり方の仕事”がなくなっている、ということなのでしょうねえ、そう感じます。
# by sketchpers | 2009-05-28 12:32