手描きスケッチパース講師の「ススム日記」

sketchpers.exblog.jp
ブログトップ

「線」ほどこわいものはない

少しづつスケッチパースが描けるようになって、人様にお見せできるようになった現在まで、
随分な枚数を書いてきました。
数えた事はありませんが、外観スケッチパース・インテリアスケッチパース・ポイントスケッチパースとざっと「6000~7000カット」にはなっているでしょう。

資料の整理で年2~3回程、過去の仕事のものを片付けるのですが、
”日記”のごとく「その時のその仕事に対する気持ち(気構え)」が
はっきりと手に取るようにわかるのです。

記憶をたどっているわけではありません。
”スケッチパースの線”が私に語りかけてくれるのです。

つまり、「線がその時の私の状態を”端的”に表している」のです。

フリーハンドの線ですから、真っ直ぐでなかったりブレすぎていたりはありますが、
そういう事ではない、スケッチパース全体から感じる(匂い立つ)もので、
「目には見えない」ものですが、でも「見える」んです。

「この時は随分張り切っていたなあ。」「ああ、気持ちがのってないなあ・・・」「デザインを絞りきれていないスケッチパースだ」「これなら”決まる”だろうなあ~」・・・・・、こんなふうにわかって
しまうのです。

体は正直なものです。つくづくこのスケッチパースに携わってそう思います。
何故なら、気持ちの表現の最終手段は”体を動かす”ことだからです。
歩きたくて逆立ちでゆく人はいないでしょう。
ちゃんと足という適所を使って、「歩く」ことを表現し目的を達成しているものです。

自分に嘘はつけない、それと同じ次元のように思えます。

ですから、日々の気持ち(気構え)には充分な気を配ってデスクに座り、
スケッチパースを描くことに臨むよう心がけています。
それは、「お客様に私のスケッチパースでの気持ち=仕事の気持ち(気構え)」が
伝わってしまうからなのです。

お客様は、何となくでも心で感じているものです。
「自分に対してどうゆう接し方をしてくれているのか?」。
言葉で丸めこもうとしても、”気持ちの入っていない”設計・デザインやスケッチパースが
目の前にあれば、お客様は興醒めしてしまい、やがては信頼関係を失ってしまうといった
ことも否めません。

”以心伝心”。昔の方はいい言葉を子孫の私達に残してくれました。

私はこういった仕事を通しての訓練のお陰で、お客様の書いた「要望書」の文章には
表現されていない”行間”を読んで「何が本当の望みなのか」をある程度は把握できる
ようになりました。
又、お客様が描いた”幼稚なわかりにくい平面図風”でも、充分読み取りができます。
そして、他の設計者やデザイナーのものにしても、当然ながら「思考」「意図」「気持ちの
状態」などはある程度は把握できてしまいます。

「たかがスケッチパース、されどスケッチパース」・・・・・・。

まだまだ奥が深そうです。



c0159795_1162970.jpg(追:スケッチパースには、「課題提出」があり添削をさせていただいてます。
上記のようなことが”わかってしまう面”もありますが、受講生各々の長所を発見しそこを充分に伸ばしていただこう、と思いながら添削をさせていただいております。恐れずに思い切った課題作品をド~ンと送ってきてください。笑!!)
# by sketchpers | 2008-09-13 22:52

実は私・・・だったんです(汗)

c0159795_2014121.jpg
今でこそ、一著前に人様にスケッチパースを教えるなどといった恐れ多い身分になっておりますが、実は私は実社会二年目まで全くといっていいほどスケッチパースが描けませんでした。

「スケッチパースが描けたらどんなにいいか・・・」と、先輩の描いたスケッチパースを穴があくほど見たり、多少教わったりもしましたが、よく理解できませんでしたし腑に落ちませんでしたし、悶々とした日々を送っていました。

入社二年目、配属先の部署に”スケッチパースの神様”と皆一目おく先輩がいました。
その先輩の隣の席で、私は一瞬たりとも見逃さないように先輩の描き方を学んでゆき、時にはじっくりと教わりました。

するとどうでしょう!「えっ?こんなに簡単に考えればよかったんだあ」だったんです。
美大出身でしたから、物体の形の取り方はデッサンで習得していましたからそう困る事はないのですが、空間をどう表現するか(描くか)がわからなかった(というよりも、わかりづらかった)、という事がわかったのです。

スケッチパースを描く基本は至ってシンプルです。
そのシンプルな基本さえ理解できれば、誰にだって描ける楽しい技術なのです。
スケッチパースは、単なるプレゼンテーションのツールだけではありません。
プランを練る時のエスキースのレベル(見方・考え方など)が、スケッチパースによって確実にアップしている事に気付きます。

また、ちょっとしたスケッチパースでもあればお客様は喜んで見ていただき、双方のイメージにズレがないかを確認できます。

こうした経験をベースに、アイシーオーの企画に基づき渡辺和子代表と共に作り上げましたのが、この「スケッチパース講座」です。

アイシーオーのコンサルテーション・プレゼンテーションのノウハウを背景として、このスケッチパースを学んでいただければ、その活かし方も広がるものと思います。

私共がプランナーでありデザイナーであるがゆえに、”かゆい所に手が届く”よう
まとめ、スケッチパースの持つ可能性の大きさを他の皆さんも味わっていただきたい、
そう願ってやみません。
c0159795_2015997.jpg
# by sketchpers | 2008-09-06 14:38

「やっぱり絵が苦手・・・」やっぱり描けないという方へ

c0159795_1045312.jpg絵を描く事が苦手という方のもうひとつのパターンは、「一度トライしてみたけどやめた。」というパターンです。

「やっぱり自分には絵を描く才能がない。」とか「パースって理解するのが面倒で難しい。」と感じられた経験をもたれた方は結構多いんじゃないでしょうか。
正直、私も学生時代のパースの授業はさっぱり『?』でして、社会人になってようやく一人前のパースやスケッチが描けるようになりました。

では、何故「わかりにくい」「難しい」という現象(心理)になってしまうのでしょうか。
実は答えは簡単、”絵を描く事に慣れていない”だけなのです。
絵を描く事は『体を動かす事』と同じ事なのです。

頭で思うだけでは、紙は真っ白いままです。指で鉛筆を握り、腕を動かして線を引く。大作になれば、当然体ごと動かしての作業です。
線が曲がっていようが、パースが歪んでいようが、全然似ていなくとも、とにかく鉛筆を手に取り描くこと(描き続けること)が大切なのです。
そうしますと、次第に画材に慣れ”目も肥えて”きます。「こうかな?」「ここはこんなふうかな?」と”客観性”が出始めます。そうなれば”しめた!”ものです。

そこでじっくりと『基礎(パースの書き方)』を学びましょう。
実はパース(絵)を描く基礎(ポイント)は、至って簡単・単純なものなのです。
”書き方を学ぶ”のではなく『パース(絵)の構造・構成』を学べば良いのです。
つまりは、『目線・消失点・立体の成り立ち』、これだけが基礎であるパース(絵)の構造・構成なのです。
ここを外していきなり”書き方”を学んでも、理解できず長続きせず結局自分のものにはなりません。

「もう一度挑戦してみようかな〜。」と思っているならば、今度はここに気を付けて「パース(絵)を描く楽しさ」を自分のものにして下さい。描けば描く程に上達するのが実感できるでしょう。
# by sketchpers | 2008-08-20 12:42